Firefox 4 for Mobile

『Firefox4 for Mobile beta2』

XPERIAのOSをAndoroid 2.1(Eclair)にアップデートしたことで、2.0以上を動作条件とする多くのアプリケーションが利用できるようになった。「モバイル向けFirefox 4(Fennec)for Android」もそのうちの一つである。つい最近もモバイル向けFirefox 4 for Androidのβ版(以下、Fennec)がリリースされたばかりなので、早速インストールしてみた。このFennecはデスクトップPC向けのFirefox 4と同じGecko 1.9.3エンジンを搭載しており、HTML5、CSS3なども全て同等とされている。CanvasやSVG、MathMLなど、デスクトップ版がサポートする機能はすべてFennecでも利用できるほか、CSS3のtext-shadowやWebFontsもサポートするという、最新のウェブ技術に対応したウェブブラウザである。
Fennecの機能の特長としては、デスクトップ版と同様のタブ利用ができることに加えて、様々なデータをデスクトップ版と同期できることがあげられる。同期対象のデータはブックマークや履歴、各ウェブサイトへのID/パスワード情報など多岐にわたるので、ユーザーはスマートフォンでのWebブラウズをデスクトップとほぼ同じ環境で行うことが可能となる。操作体系についてはデスクトップ版とやや異なり、スマートフォン向けにリデザインされている。マルチタッチでのズーム処理などにも対応している(残念ながらXPERIAはマルチタッチをサポートしていないが)。データの同期や基本的な操作体系については今回のβ版にも組み込まれているので、実際に試してみることができる。なお、Fennecではブックマーク、タブなどのメニューがウィンドウ両側に設けられており、スクリーンを左右にフリックすることで現れるようになっている。

Mozila Japanによれば、「Fennecは、デスクトップ版と同じC++で書かれたレンダリングエンジンと、JavaScriptエンジンを搭載している」とのこと。もちろん、プロセッサ(x86とARM)の違いによるアーキテクチャに依存する部分のコードは異なるが、基本的にはまったく同じレンダリングエンジン(GeckoやTraceMonkey)が動いているので、レンダリング結果は同じになるということだ。また、通常Androidアプリは「Dalvik VM」と呼ばれるJavaVM上で稼働しているのだが、「Android NDK」と呼ばれるネイティブコードの開発キットを使うことによって、Linux向けのライブラリなどを大きな改変なしに再コンパイルするだけで使える。つまり、UI部分は Java(Dalvik VM)、エンジン部分はC++(NDK)といった構成も可能となる。アプリケーション開発者にとっては、このNDKのおかげで、高速なアプリに欠かせないライブラリなどはCやC++で開発できるのがメリットといえる。

ちなみに、iPhone版Firefox 4 のリリースについては、あまり期待できそうもない。iPhoneのSDK(開発者向けキット)には「バイナリの実行、呼び出し」と「ダウンロードしたコードの解釈」を禁じる条項があるため、これに従わない仕様でWebブラウザを開発したとしても、App Storeでは配布できない=そのアプリが世に出回ることはないということになる。この条項に抵触しないように機能を限定して、iPhone向けには「Firefox Home」なる閲覧専用のアプリが提供されるようだ。

Fennecの動作要件はAndroid 2.0以上。現時点ではβ版のためAndroid Marketには登録されていないので、利用したい方はこちらのページより直接パッケージをダウンロードして使う(Maemo版のFennecもリリースされており、こちらはNokia N900で動作可能)。

Firefox 4 for Mobile正式版のリリースは2011年初めの予定で、いまから待ち遠しい。。。。

Firefox 4


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