じっと堪える仙台

まず、この度の東北地方太平洋沖地震により、被災された皆様、そのご家族の方々に対し、
心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

地震発生当時、僕は東京で仕事をしていたので難を逃れたのだが、災害により被害を受けたシステム復旧支援のために仙台へ派遣されることとなった。
地震から2日経った3月13日の日曜日、唯一の交通手段である車で仙台へ向かう。東北自動車道・常磐自動車道は全面通行止めのため、ルートは一般路のみ。原発被害の怖れのあるR6は避けて、R4を北上する。福島県内のR4も全て通行止めとなったので、僕が選んだルートは、浦和→宇都宮→今市→日光→会津若松→米沢→山形→仙台。
距離は450km、時間にして11時間かかった。(平時の高速道なら340km、4.5時間程度)
米沢の山越えで積雪はあったものの、全般としては道路状況はよく、浦和付近で少し渋滞した程度。道中、開いているお店やGSは皆無。もともと寂しい山道ではあるが、日没とともに沿道の町も真っ暗。ガソリン残量は、仙台着時点で残り半分ちょっと。東京まで往復するには少々心細いので、どこかで最低10Lは給油する必要がある。仙台滞在中にガソリンの供給状態が改善されるといいのだが、あるいは仙台での給油はあきらめ、山形での給油に期待するか?

震災の仙台
▲ダイエー入店のために並ぶ人々。この列が、ダイエー前から東二番町通りを県庁あたりまで数百mに渡って続く。
開店前ではなく、営業時間である17時前頃の様子である。この時点ですでに本日入店分は締め切っており、これから並んでも入店できないそうである。

震災の仙台
▲ガス欠のために、街中に放置された車両。駐車しているのではなくて、ガス欠のために動かせないのだそうだ。
ガソリンの入手難は深刻的で、5時間並んで1台10Lまでなどに制限されている。

ガソリンの入手のため、いつ開くともわからないガソリンスタンドに前日から並ぶ車多数。
どのスタンドも毎日夕方には、翌日の開店待ちの列が並び始める。日にちが変わる頃には、数十台の列ができる。並んだからといって翌日に給油できるとは限らないので、あとは運まかせ。運よくタンクローリーが到着すると店は開店するが、給油できたとしても一台10L程度の給油制限。
車が使えないとしても、都心なら不自由な思いをするだけですむが、日常の足として車が不可欠な地方では、生死にかかわる問題。
いつになったら改善されることだろう?

震災の仙台
▲店舗営業ができないお店では、弁当や惣菜として店頭販売などを行っている。これだけでも十分ありがたい。

震災の仙台
▲食材の露天販売にならぶ長蛇の列。この列は、ぶりの切り身と毛がにの販売だった。値付けは良心的で、トラック一台分の食材が飛ぶように売れていく。

震災の仙台
▲壁や瓦が落ちたソープランド。無期限休業。

■あまり報道されることがない地元情報 
※地元タクシーの運転手さんとの雑談より

・(3/13) 第1車線はガソリンスタンド待ち列や放置車両でふさがっていることが多いので第2車線走行が吉。GS待ち渋滞に巻き込まれることがあるので、片側1車線の道は避けるが吉。
・(3/14) ガスが手に入りにくいため、タクシーは給油状態によっては遠距離の客をお断りすることがある。普段なら喜んで乗せるのに・・・
・(3/14) ガソリンスタンドはどこも長蛇の列。ただ、その先頭をたどって見ると「ガソリン売り切れ」と貼紙された車(入り口を封鎖するためと思われる)だったり、ガス欠放置の車が何台か縦列しているだけだったりする。並んでいると思って列後尾につくと、徒労に終わることがある。
・(3/15) ガソリン待ちの車列のドライバーが、車から降りて道路脇で情報交換していることが多い。路肩で話している分には構わないが、車道側に立っていると危ない。走行中のドライバーはたいていスピード落とすので、それが原因で渋滞していることがある。
・(3/15) 飲食店はどこも無期限休業。店舗の被害はもちろんあるが、物流が滞っているというわけではないらしい。被害を受けた雑居ビルなどは点検を受けないと営業できないという法規制の理由もあるようだ。現に、数は少ないものの営業している店はあり、毎日食材が入っている。
・(3/15) ガソリンスタンドが営業してないのは、設備が被災していることや供給が絶たれていることのほか、GS設備の安全確認が追いついていないこともある。特にセルフはそのケースが多い。
・(3/16) 物資が少ないこともあるが、大型スーパーが開店できないのは、消防法等により検査が終わらないと被災建屋に客を入れることができないため。店頭(屋外)での販売は可能なので、物資が届き次第に店頭で売りさばいているが、スペースが限られているために多くの客には対応しきれない。
・(3/16) 夜の飲食店はどこも休業状態。自宅待機のために突然無収入となってしまったキャバ嬢やホステスたち。常連客であるオネエチャンたちから相談を受けたタクシーの運転手さんは、一旦解雇してもらって失業保険を受けるなどのアイデアを出してみたけど、お店は雇用保険をかけていないことが多くてNG。力になれるものならなってあげたいんだけどさ・・・・と。
・(3/17) ダイエーなどの大型店は、現時点でもそれなりにモノはある。待ち列をなしているのは、入場者数を絞っているためで、入店してみるとあらゆるものが購入可能(一人当たり10品程度の制限あるかも)。物流が滞っているのは配送先(仙台)での給油事情が不安定だからで、片道キップではトラックを出せないために滞っているだけ。市外にモノがまわらないのも同じ理由。ガソリン供給の改善が急務。

 


Comments (0)

› No comments yet.

コメントを残す