初体験!クルマ出張査定



昨年末のことなのでちょっと時間が経ってしまったけど、PASSATを売却する際に某サイトの中古車買取一括査定を利用してみた。
車種や年式、連絡先などの必要事項を入力すると、僕の住んでいるエリアでは10数社ほどの買取店がヒットした。
そして登録直後から続々と買取店からの連絡が入りはじめる。まだ実車をみてるわけではないので条件面から査定額を聞いているだけなのだが、基準額はどのお店も概ね同額といったところ。
だいたいの相場感が掴めたところで、実際に出張査定してもらうのは5社程度に絞ることにした。上積みが期待できそうな感触の良いお店を中心に、あとは電話での接客態度の印象で決めました。矢継ぎ早に掛かってくる買取店からの電話連絡には、こちらも初めてのことで右往左往していたので、そんな電話の応対ひとつでもお店の印象は違ってくるね。

出張査定は、平日は時間が確保できないので週末希望だったのだけど、予定していた週末は僕自身に急な出張が入ってしまった。そのため、本命以外の3社は僕が不在である土曜日にまとめてきてもらい、その後で本命の2社は僕が出張からもどって休みがとれる月曜日ということにした。
土曜日の3社は妻が対応したので聞いた限りなのだけど、車チェックに40分程度、その後で本部にデータを送って査定結果がでるまでに30分程度と、計1時間ちょっとぐらいだったそうだ。3社のアポは時間をずらしておいたので鉢合わせはありませんでした。

車のチェック中は、基本的におまかせ状態(放置状態)でOK。車のキーと車検証を預けて、あとは家でテレビをみながらくつろいでいてもよいみたいだ。
でも、もしニセ査定士だったら・・・と思うと落ち着いていられないので、僕なら立ち会いますが。。。
妻も初めは興味本位でどのようなことをしているのかチェックしていたようだが、どの会社も確認ポイントはほぼ同じだったみたいだ。

クルマの状態は、みがき傷すらほとんどない良い状態だったのですが、フェンダー部にドアを当てられたと思われる小さな凹みがあった。修理はしていないので、どの査定士さんも気づいていた。
もう一点、10円パンチで付けられたボンネット傷の補修塗装をしたことがあり、これは自己申告した。ディーラーでの修理だったのだけど、査定士さんも感心するほどきれいな仕上がりであったため、減点無しでした。

査定の際に修復歴を申告するかどうかは悩むところかもしれないけれど、査定士さんによると「(言葉は悪いかもしれないが)売り手・買い手の駆引きでもあり、見抜けなければ査定士の負け」なのだそうだ。ただ、心情的には申告してもらった方が好感を持てるとも言っていた。変に隠されると、もっとあるんじゃないか?と余計な疑いを持ってしまうこともあるそうだ。
そして、見抜けなかった傷などで後になって査定額が変わることはないそうだが、3つだけ例外があり「メーター戻し」「冠水歴」「フレームに達するような修復歴」だけは、たとえ査定後であっても事実が発覚した場合には、大幅減額や契約解除もあり得るとのことだった。この辺は業者によって違うかもしれないので、気になるようであれば確認してください。
その他、ディーラーオプションとはいえ社外品のナビを付けていたので、新車当時に取外して保管しておいた標準装備品の純正オーディオユニットも一緒に付けておいた(無くてもマイナスにはならなかったようだが)。
この土曜日の3社については、査定額を聞いた上で回答は保留してもらいました。

さて本命の月曜日、2社のアポは1時間ほどずらして予定していた。
朝一で約束していた1社目(A社)なのだけど、約束の時間の10分前になって、事故渋滞に巻き込まれているために大幅に遅れそうとの連絡が入る。
次の約束があることだけ伝えたのだが、何となく気になって交通情報をみてみると、どこにも事故渋滞の情報はなし。何か言えない事情があったのか、業者なりの駆け引きだったのかはわからないけれど、あまりいい気持ちはしませんね〜。

あとになるはずだったB社の方は時間通りにきて、査定開始。
二人できていましたが、どちらもすごく感じのいい受け答えです。
30分ほどで査定は終わって、反応はかなり良し。これまでのどの査定額よりも高く買取ることを保証してくれたが、A社とガチであることを初めから伝えてあるせいか、査定額の提示はまだだ。どうしてもこの場で買い取りたいというので、B社にはA社の査定額が出るまで待ってもらうことにした。
ちなみに、5年使ったスタッドレスタイヤ(社外アルミ付き)はオクに出そうと思っていたのだけど、B社に聞いてみたところ、「5年だとスタッドレスとしてタイヤの価値はゼロなのでアルミの分だけ。一緒に出すなら査定にも考慮します」とのこと。もともと僕もオクで1−2万になればいい方と考えていたので、面倒だから、この際車査定に含めることにした。

そしてA社の査定士が到着したのは、約束の時間から1時間半を過ぎた頃。A社の査定士にも、先に査定を済ませたB社とガチであることを伝え、業者同士で決めてもらうことにした。
競合の方法にはいくつかあるそうなのだが、
1.各社の査定額を一斉に提示して一番高い値に決める入札
2.業者同士、その場でセリ
のいずれかをとる場合が多いそうだ。もちろんどの方法をとるかは売主が選択することができる。業者が多数の場合には1もありなのだが、各社の買取力がモロにでるので、業者側からは歓迎されないこともあるようだ。
僕は2の方法を選択した。すでに2社に絞れているので、セリが一番高く売る方法と思ったからだ。

ほどなくして査定の終わったA社と、かれこれ1時間近くも待っていただいたB社とのセリが始まる。土曜日の最高査定額からのスタートだ。両社ともケータイでどこか(おそらく本部)と話ながら、交互に1、000円単位で値を積み上げていく。
僕はその横でドキドキしながら成り行きを見守っているだけだ。10分ほどの後、A社が降りたところで確定。B社が競り落としました。心情的にはB社が競り落としてほしいと思っていたので、結果的にはよかったと思っている。
買い取り金額は180万円、ディーラー査定より¥60万up、土曜日の最高査定額より¥40万up、という結果となった。

ドナドナされていくPASSATを見送りながら、この車と過ごした色々なことが思い出されてくる。振り返ってみてもいいクルマだったと思う。そして、入れ替わりに、この日の午後にメルセデスが納車されたのであった。

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後日談だが、1ヶ月ほどしてB社から名義変更完了を連絡があった。
関西の方で新しいオーナーの手に渡ったようです。大事に乗って欲しいと思います。

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