チップ


日本人にとっては、どうしても馴染めないのがこれ。
でも、レストラン等においては、TAXを除いた金額(sub total)の10%~15%と思っていればいいと思う。
また、New York州の飲食税は8%なので、明細書に書かれたTAXのおよそ2倍分をチップと考えれば簡単。

考え方としては、「人に何かをしてもらったらチップ」が基本。チップのいくら払うかは、基本的に税抜きの金額 (sub total) の何パーセントという感じで計算するが、どんなサービスを受けた時にチップが必要で、チップを何パーセントくらい支払うかは人それぞれです。
ホテルのベッドメイキングにはベッド1つあたり$1、ホテルのベルボーイに部屋まで荷物を運んでもらったら$1~$3(荷物の重さにもよる)、タクシーの運転手にスーツケースを運んでもらったら$1~$3・・・・等。
「何かしてもらったら、チップ」と思っておけばいいと思う。

チップに関して、今まで聞いた話・・・

  • 仕事でのホテル滞在の場合は、No Tip
  • 一泊程度のホテル滞在なら、No Tip
  • Buffet Restaurant(バッフェ。日本でいうバイキング)の場合は、ランチのケースで $1x人数分程度。
  • Full Serivceガソリンスタントでの給油はTip要るとはいえ、Full Serviceしかない州(New Jersy等)のガソリンスタンドでは、No Tip
  • NYC等の大都市の普通のParking(駐車場)では、No Tip (ホテル等のValet Parkingの場合は別)
  • コインでのtipはもちろんOKだが、Penny(1セント)だけは「サービスに不満」を意味する。1セントもTipを払いたくない気持ちはわかるが、Tipを忘れているわけではないという意思表示のために必要だ。
  • コインでもOKとはいっても、10枚以上もジャラジャラとコインを置くのはマナー違反

・・・・・等々。
ま、No tipと言っても「Tipを渡してはいけない」というわけではないので、迷うぐらいなら少額でも渡した方がいいでしょうね。Tipを渡すことでお互いが気持ちよく過ごせるなら、それに越したことはないでしょう。
(人によっては、どうしてもTipを受け取らない場合もある。これはごく稀だけど・・・)
ただし、日本人の場合、「習慣にないので、Tipを忘れる」or「”あ、Tipをあげなきゃ”と必要以上に多く渡す」ということが多いらしい。ま、額が多すぎても、Tipを出す本人が納得しているなら、これもまた別に構わないのだけど・・・ね。
それともう1つ、公務員にはTipは一切不要。こういう機会はまず無いと思うけど、例えば、郵便配達夫等がこれにあたる。

チップ (tip) の額/いくら払えばよいのか?

チップをいくらくらい支払うかは、どんなサービスを受けたか、どう評価したかによる。

参考: The Emily Post Institute, The Original Tipping Page

サービス チップの額
レストラン・バー 普通のサービスの場合: 15 %
よいサービスだった場合: 20 %
悪いサービスだった場合: 10 %
バッフェ 5 〜 10 % (Lunch Buffet での目安は $1/人)
バーテンダー 15 〜 20 %(最低ソフトドリンク 50 ¢、アルコール $1 )
バレー・パーキング 車を持ってきてくれる人に $2
タクシー 15 %。荷物がたくさんあって手伝ってもらった場合は $1 から $2 を加算
ガソリンスタンド 給油してもらったら 5 〜 10 %
美容室 15 %
家具・電化製品
(冷蔵庫など)
運んでもらったら 1人 $5 〜 $10
お花 $2 〜 $5
フード・デリバリー 10 %(最低 $1)
キャリーアウト
(お持帰り)
日本で言うテイクアウト。頼んだ食べ物を見せてくれたり、プレート、ナプキン、フォーク等をくれたり、運ぶのを手伝ってくれたり、親切にしてもらったら 5 〜 10 %
ホテル ホテルのランクにもよるけど、
荷物を運んでもらったら、荷物 1 個につき $1
ルームキーパー $2 ドル〜 $5
チケットをとってもらったり、何かの予約を入れてもらったら $5

※パーセンテージは税抜き料金 (sub total) に掛かる。
※フードやデリバリーサービスについては、各所で意見がわかれているようで、少額でよいとしているところや、レストランと同じパーセンテージで計算するべきとしているところもあるらしい。

チップ (tip) の払い方

基本的に、チップは代金を支払う時に一緒に払う。支払いのタイミングがないサービス(例えば荷物を運んでもらった等)については、そのサービスが終わった時にその人に渡すようにする。

一例として、一番ありがちなレストランでのチップの払い方は、

  1. レストランで食事をした後、チェックをお願いする。チェックには 「sub total(税抜き)」と「total(税込み)」 が書かれているはず。
    普通のサービスだったケースとして、 sub total の 15 % 前後をチップとする。
  2. キャッシュで支払う場合は、まずはチェックした明細通りの total 金額で支払いを済ませる(当然テーブル上で)。
    席を立つ時に、チップをテーブルの上において帰る。(15%前後になるよう、お釣りコイン+アルファでも可)
  3. カードで一緒に払う場合は、tip の欄に計算した額を書き、その下に total と tip の合計を記入する。
    tipを端数のない額にしてもいいし、合計がキリのいい額になるようにtipに端数つけて調整しても構わない。

なお、観光地にあるレストランや、グループの人数が多い場合は、あらかじめチェックにチップが含まれていることがある!
(ボッタくっているわけではなく、日本人含めてチップの習慣が無い観光客対応のためと思う)
チェックの明細に必ず書いてあるので、二重に払ってしまわないように気をつけよう。
店員がイイ人だと、チェックの際に「tip included」と親切に教えてくれる。

なぜチップがそんなに必要なのか・・というと、そういったサービス業の人達は、日本のように多くの給与を得ていないのだ。
チップも彼らの貴重な収入源。(というか、時給や日当よりチップで得た収入の方が多いのでは??)
日本で「ありがとう。少ないけど、これ受け取っておいて」と100円玉を1つもらっても、「ガキのお遣いじゃないんだから!!」と怒ってしまうけど、アメリカでは$1紙幣で「Thanks a lot」とか「Thank you Sir!」と言われる。
100円程度で向こうも喜ぶし、こちらとしても何となく気持ちがいいのだから、チップは気持ちよく渡したいものです。

だからかどうか・・・はわからないが、$1コインって、中々普及しない。
確かに、同じ$1でも紙幣でもらうのとコインでもらうのと・・・では、何となく気分が違うし、そもそも、頻繁につかう$1をコインでたくさん持ち歩くのは重いし、スマートじゃない。

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