過密都市

過密都市

すごい勢いでビルやショッピングモール、高層マンションが建設されている江東区豊洲エリア。 
 隣接する東雲(しののめ)エリアの、三菱製鋼工場跡地の再開発プロジェクト「東雲キャナルコート」の建設ラッシュだって、つい最近のこと。このキャナルコートだけでも、計画人口 15,000人(6,000戸)である。
 そして今度は、IHI (旧称:石川島播磨重工)の造船ドック跡地の再開発が進められている。IHIがドックを閉鎖したのは、晴海通りが有明まで延伸されることで架けられる橋のため、ドックへ入渠する船舶航行ができなくなるためだったそうだ。
豊洲2丁目のこの造船ドック跡には、オープン済みの「ららぽーと豊洲」のほか、52階建ての高層マンション「アーバンドック パークシテイ豊洲」ができ、来春に入居開始の予定。

この急激な人口増加に対して、公共インフラの整備が全く追いついていない様子。学校や病院が不足しているほか、郵便局や銀行は慢性的に混雑し、駅施設なども利用者の増加に対応しきれていないのだ。 住宅街としてもオフィス街としても過密であるので、出退勤時間帯の駅施設は乗降客で溢れかえって完全に飽和状態。そんなところに、「キッザニア」などに開店前から並ぶためなのだろうけど、ベビーカーや小さい子供連れの家族もやってくるものだから、通勤時間帯は商圏目当ての客層と通勤客層が重なってしまって、もうパニック状態である。せめて、ららぽーと側にも改札口ができれば動線が分散するのだろうが、現在の一カ所だけの改札では無理がある。

52階建てと32階建てのパークシティ豊洲(3棟あわせて1,482戸)や、43階建て「THE TOYOSU TOWER」(825
戸)の入居はこれからだし、駅周辺や東雲付近のオフィスビルも増加の一方。 それにしたって、世代も所得も家族構成も似たような世帯が集まるのだろうか
ら、この豊洲エリアの年齢分布は極端に偏ったものになりそうだ。 子供たちは、一斉に小・中学校にあがって、一斉に卒業して、一斉に成人して。。。。。。人口が集中している世代と、空洞になる世代とに分かれてしまうの思うのだが。
街づくりはまだまだこれからなのだろうから、住み良い街に作り上げていって欲しいものである。

▼豊洲駅周辺。通りのつき当たりに見えるのが、東雲キャナルコート

▼(左から) 
アーバンドック パークシテイ豊洲 B棟 地上32階/地下1階
アーバンドック パークシテイ豊洲 A棟 地上52階/地下1階
豊洲ONビル(日本ユニシス本社) 地上30階/地下3階
TXビル(IHI本社) 地上25階/地下2階 

▼豊洲駅真上の「豊洲センタービル」、「同アネックス」

 
 
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