新しい三脚選び

これまで使っていた三脚は、D80で使うことさえ躊躇う頼りなさ。 D700では、とてもじゃないが使用に耐えないので、三脚を新調しようと心に決めた。・・・・ということで、会社帰りに店頭展示の豊富な大型カメラ専門店に出向いてはみたものの、店頭で見比べて「いいなぁ」と思うのは高い。「迷ったら、無理せず一晩考えろ」という天の声に従い、じっくり考えることにした。

フォトグラファーの友人に相談・・・というか質問攻めにしたところ、三脚メーカーの特徴や材質・形状毎の特性などを親切に教えてくれた。僕は三脚を使用して撮影するときはほとんど車での移動だろうし、三脚抱えて山登りはしない(少なくとも今は)のだが、街角写真でも使うことはあるだろう・・・ということを伝えた。カーボンは贅沢すぎるけど、スチールでは重過ぎるということで、アルミもしくは新素材を中心に吟味した。三脚メーカーは色々あるが、あるメーカーの製品は脚部固定レバーの耐久性が低くて、使っているうちにレバーの部分が緩んでくるようになるものがあるのだとか。きちんと締めても上からちょっと力を加えると脚が中に入ってしまったりするのだそうだ。「へぇ~・・」などと思いつつも、会社帰りにお店に立ち寄って店頭展示品で試してみたところ、まさにその通りの状態だった。店頭展示品は様々な人が一日中さわるので、実際の使用環境以上に酷使されているのだろう。脚をのばしてみたりレバーをロックしたりすることが多いのだろうから、ちょうど耐久テストのようなもの。つまりは、遅かれ早かれ使っているうちにこうなるということなのだ。

話はもどって、前述の友人や有識者のアドバイスに沿って選んで行くと、どうしてもフランスのGITZO(ジッツォ)とアメリカのQuickSet社のHUSKY(ハスキー)のモデルに集約する。結局僕が選んだのは、憧れともいわれるGITZOの三脚。ハスキーの三脚の弱点はその重さで、「重ささえ我慢できれば、最高の三脚はハスキー」と言われるように、その使い勝手とメンテナンス性の良さでは定評があるものの、アルミ製とはいえ軽く3~4kgにもなってしまうのは持ち歩きを考えるとちょっと厳しいものがあった。国産のSLIKとかVelbonなどと比べるとどちらも高いけど(特にGITZO・・・)、いまのヘタレ三脚ですら5年以上は使っていたし、そうそう壊れるものでもないだろうということで、これから先10年は使うものものだから・・と考えてGITZOの製品を選ぶことにした。いい三脚を使ったからといって別に腕があがるわけもなく、いい写真が撮れるようになるということではないのだが、所有することで満足するアイテムに走ってしまうのは僕の道楽癖だ。
ちなみに、GITZOはもともとフランスのメーカーで、創業は1917年と古くて90年以上の長い歴史がある。機銃の台座を作っていたりしていたこともあるそうだが、設立当初から三脚を作っていたわけではなくて、1950年代になって製品のラインナップに加わったのだそうだ。

日本の輸入代理店になっているボーゲンイメージング( http://www.bogenimaging.jp )のカタログを眺めて、GITZOのモデルなかから僕が選んだのは「シリーズ2」とよばれるもの。使い勝手と安定性を考えて、脚は3段にした。
シリーズ2の3段とまでは決めたものの、素材でまた悩む。GITZOの製品には、アルミとカーボンの他に「バサルト」と呼ばれる素材がある。軽さ重視なら当然カーボンだろう・・・でもカーボンはイイが高い。カーボンモデルであるGT2531は脚だけで10万近くもする。そう考えるとバサルトはかなりコストパフォーマンスが高く、GT2931で5~6万ぐらい。バサルトは粉砕した玄武岩を溶かして生成したファイバー素材なのだが、コスト面と性能面がちょうどアルミとカーボンの中間に位置する。気持ちはもうほとんどGT2931に決まっていた。
GITZOのモデルナンバーは、例えばGT2931だったら
2-シリーズ2
9-バサルト材(3=アルミ、5=カーボン)
3-3段脚(4=4段脚)
1-モデル世代?
というネーミングルールがあるようだ。
ちなみに、このモデルの格納長は67cm、エレベーターを伸ばさない伸高は138cm。加えて、雲台+カメラの高さを25cm程度とすると、ファインダーの位置は165cm前後になる。僕の身長は186cmあるので、このファインダー高と目線の高さとがほぼ一致するというのも、このモデルを選んだ理由だ。。。。。

ネットショップなどを眺めて、どこが安いか・・・などと調べていた時、フト思いついたのが『個人輸入』だ。
リーマンショックに端を発した世界的な不況により、世界の資本が比較的安定している円を求めたため円高が進み、ここ最近は1ドルが90円を割ることも珍しくなくなった。この円高ドル安を見逃す手はないと、個人輸入に踏み切ることにした。個人輸入自体は初めてのことではなく特に抵抗はなかったのだ(カラダの大きい僕はどうしても国内では服のサイズが無く、Yシャツなどの購入で時々利用している)。
友人の勧めもあって、NewYorkの『B.H.』(http://www.bhphotovideo.com)を利用することにした。国内のネットショップと同様に、最初にアカウントの登録を行って、欲しいものをショッピングカートに入れるだけである。見積もってみると、バサルトどころか、カーボンの「GT2531 6x 3-SEC CARBN FIBR」が $519.95(2009/2/15までの$55 Instant Rebete込み)。International Shipping ChargeはUPS利用で$60程度なので、$1=90円前後とすると、送料込みでも¥5.4万程度とGT2931(バサルト)の国内価格とほぼ同等である。ちなみにGT2932(Basalt)のB&H価格は$360程度。この差額なら・・・とカーボンモデルである『GT-2531 Mountaineer』に決定。店頭で見たとき、国産のカーボンでも4万円~5万円程度だったので、それより少々高い程度だ。

次に雲台(ヘッド)なのだが、きちんと水平が取りやすい3wayの雲台にするか自由雲台にするかで迷ったが、この際、両方使ってみることにした。 店頭で見たとき、手に取った感じで以前から気になっていたManfrottoの#804RC2と#486にしたのだが、、#460MGのマグネシウムヘッドでもよかったかなとも思う。とりあえず使ってみて、ボクにとってどちらが使い易いか考えてみることにしよう。
ちなみに、Manfrottoはイタリアの会社でGIZOはフランスの会社だが、どちらも買収されて今はイギリスの会社の傘下にあるそうだ。そう言えば、ヘッドには”Made in ITALY”の刻印があったが、GITZOも同じ”Made in ITALY”だった。

保管のことや、(滅多にないとは思うが)飛行機に持ち込むことを考えて、この際三脚用のバッグも購入することにした。まずみたのは当然GITZO純正のバッグ。さすが純正品だけあって丈については申し分ないのだが、友人のアドバイスは、ヘッドにManfrottoの3Way Headを使う場合、ヘッドの3本レバーの部分が頭でっかちとなってファスナーを閉めることができない可能性があるとのこと。収納の都度、三脚とヘッド(ハンドル)を分解すれば収まりそうだが、それは面倒で使い勝手が悪くなる。吟味の結果、僕が選んだのはヘッドと同じManfrotto MBAG90P というモデル。脚長だけからみるともう一回り小さい80cmのもので十分なのだが、ヘッドのレバーを付けたままでの収納を考えると、この90cmモデルがベストかな・・・と思う。

他にもカメラバッグなどを併せて購入。水曜日夜にオーダーして、月曜には手元に届いた。国内の配送はUPSと提携しているヤマト運輸が行うようで、受け取りの際、荷物と引き換えに関税として3,200円を支払った(Fedexは後日支払いだった気がするのだが)。Trackingによれば日本時間の土曜には成田についていたので、週末を挟んだことで通関に時間が掛かったのだろう、実質は4日というところか。そう考えるとB&Hはほとんどが”In Stock”で在庫豊富な分、モノによっては国内で購入するよりも早いかもしれない。ボクがはじめて個人輸入にチャレンジした10数年前、Internetはまだ普及しておらず、カタログを取り寄せてFAXでやり取りして服やPDAなどを買っていた。その頃と比べたら大変便利になったものである。


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