2級船舶免許取得記~その1(準備編)

2級船舶免許がほしい!

まずは受験の動機から

2級船舶免許にチャレンジしてみた。動機は・・・・なんだろう。ボクは船は持っていないし、今のところは買おうとも買えるとも思っていない。仕事で船(以下ボート)に乗ることもないし、釣りだってもう随分していない。いまの状況で船舶免許の必然性は全く無いので、船舶免許はただの道楽なのかもしれない。強いて言えば、子供の頃に母の実家にいった時、浜のオジサンたちが気軽にボートをだして釣りしたりしてて、素直にいいなぁと思った・・・動機なんてそんな程度だ。
免許取りたいなぁと漠然と思ってたものの、趣味とか道楽というにはそれなりに¥は掛かるのでためらっていたのだけど、そんな間に免許制度が改正されて4級船舶がなくなって2級船舶と特殊船舶が新設された。水上バイクに乗るための免許が「特殊船舶」として分かれたのは、水上バイクの利用者の増加とともに事故も増えてきたことに対処するためだろう。車やバイクの免許もそうだが、制度改正のたびに厳しくなるのは世の常。これからも変更のたびに難しくなりそうだし、特殊と分かれたことで個々の取得費用も安くなったらしい(¥旧4級=¥2級+¥特殊という感じ)・・・ということで、このたび取得にチャレンジすることにした。
2級船舶というのは「総トン数20トン未満、または、長さが24メートル未満で用途がスポーツやレクリエーションに限られるボートを、海岸から5海里(約9キロメートル)までの海域で操縦できる」というもので、国土交通省管轄の国家資格。2級取得には学科および実技試験があり、2級免許から1級へのステップアップは学科のみだ。
特殊船舶については、2級免許保持者であっても特殊の取得には学科(一部免除)の他に実技試験が伴う。車とバイクの免許の関係と似ている。

そしてスクール選び

経験者談やネットの情報によると、学科は独学でもなんとかなるが、やはり実技は実技講習を受けておかないと合格には難しいようだ。ボート実技となれば当然場所は海や河川があるところに限られるわけで、自動車免許とは違って、そんな環境が自宅や職場周辺にあるとは限らない。一般的なボートライセンススクールでは、学科にしろ実技にしろ何日かの通学コースとなっているのだが、1泊2日で実技講習と2級船舶受験が可能なコースがあった。

ベルソン ボートライセンススクール

場所は良く知っている河口湖。経験者に聞くと、湖での試験は潮の流れや波を考慮しなくてもいいので、船体係留や人命救助試験がやりやすいかもしれないとのこと。費用は、受験経費すべて含めて6万円台。都内の通学コース(2週間程度)だと7万円から8万円代が相場なので、さっそくこの「河口湖一泊二日コース」に申し込んだ。このコース、学科はテキストによる自己学習となっていて、河口湖での1日目は実技講習、2日目が本試験(午前が学科/午後が実技試験)となっている。
宿泊代は別料金(¥6千円程度)となっているけど、宿泊に縛りはないので他に泊まるアテがある人や近くの人は自由にして構わないそうだ。ボクは河口湖から車で30分ほどの山中湖畔にある会社の保養所が安く利用できたので、そちらを利用することにした。ちなみに、宿泊を依頼すると斡旋されるのは提携先の民宿なので、夜は講師や宿のスタッフから受験のコツや裏話が聞けたりもするらしい。

必要書類を揃えて入金すると、テキストと問題集、ロープ、実技のプリント、実技講習場所の地図、その他、何枚かの書類が送られて来た。

2級船舶免許取得記

学問のススメ

この問題集(過去問)は全800問もあるのだが、本試験では9割以上がこの中からそのまま出題されるということで、スクールからは最低3回はやれといわれた。
800問×3回 ・・・・(@_@

いざやってみると、船舶の予備知識がなくても一般常識の範囲で半分程度は回答可能だ。ただ、週末に集中して取り組んでみても800問全部はできないボリュームなので、全体では1回やっただけ。間違えた部分には付箋をはって、そこを集中的に反復した。

2級船舶免許取得記
↑努力のあと

実技のプリントなのだけど、プリントみながらイメージトレーニングをやれとのことだった。
ざっと書くと、
「エンジン始動します」
「ブロアースイッチオン」 (でも、どこにスイッチがあるかを知らないのでイメージのみ)
「換気よし」
「ハンドル取り付けよし」 (ハンドルカタカタやってるところをイメージ)
「機関中立」 (レバーカタカタやってるところをイメージ)
「エンジン始動」 (キーいれるフリをしてみる)
「エンジン始動よし」
「ブロアースイッチオフ」(スイッチいれるフリをしてみる)
「エンジン始動終了しました」
・・・・・・
といったことをイメージトレーニングしろと書いてある。
そもそもボートに乗った経験すらあまりないので、イメージトレーニングだけではさっぱりわからず、一度プリントを読んだだけで、あとは実技講習で覚えることにした。

実技試験は、こんな感じのことを、
エンジン始動
暖気運転開始・終了
エンジン停止
発進
増速
変針
停船
人命救助
蛇行
後進
着岸
離岸
といった動作それぞれで行う(行える)ことが試される。ロープワークについては7つの結び方を覚えなければいけないのだが、これも実技講習でやるからと予習はしなかった。
それと、点検(船体・操縦席、エンジン、法廷備品)についてだが、機関系はだいたい車と同じなので何とかなるさ・・・と一度プリント読んだだけ。
結局のところ予習は、問題集を一回やったのと、テキストにある標識と法規を少し覚えた程度で、講習に臨むことになった。

2級船舶免許取得記~その1(準備編)
2級船舶免許取得記~その2(実技講習)
2級船舶免許取得記~その3(受験編)
2級船舶免許取得記~その4(完結編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(準備編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その1)
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独学で1級小型船舶免許取得~その2(受験)
独学で1級小型船舶免許取得~その3(おわりに)

 

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