箱根温泉の帰り道、御殿場のプレミアムアウトレットに立ち寄った。箱根からは車で30分程度である。拡張工事中とのことで、ところどころに重機がみえるが、各店舗は通常に営業している。
このアウトレットとは、もともとアメリカのLANCASTER地方が発祥ときくが、同時期に全米各地で立ち上がっているので、本当のところは定かではない。
もともとの成り立ちは、B級品と呼ばれる商品や売残り在庫品を、格安商品として通常のルートとは別の販売ルートを確保して商品化したものだ。
B級品とは、使用には影響は無いが商品としての品質基準を満たさないもの、たとえば
- 出荷時の検査においてキズ・ヨゴレなどにより検査落ちしたもの
- (衣類など)柄ずれ、縫い目の不揃いや曲がり
- (電化製品など)初期不良で返品交換されたものを修理し、再生したもの
- (電化製品など)梱包の箱のつぶれ・キズで、中の商品には無関係のもの
である。
売れ残りといえば、シーズン毎のSaleをかけてもさらに売れ残ったもの、旧モデルとなったもの、余剰生産品・・・などがある。
もともとアウトレット商品は、何らかの「わけあり品」だから格安なのであって、その理由に納得できた人だけが購入するもの。その理由も商品1品づつ異なるはず。ちなみに、アメリカのアウトレットショップでは、1つ1つ、商品タグなどにその"わけ"が書かれていた。言葉で手書きされている
こともあれば、コード化された隠語で示されているものもあったが、客は、なぜ安いかを見極めてから購入するかどうかを決めることができたのである。
アウトレットショップは格安商品を取り扱うので、通常店舗の売り上げ減などの影響をあたえないために、遠隔地に位置することが一般的。出店社側からすれば、通常店舗の購買層の生活圏とは離れていることが条件。安売りによりブランドイメージが下がることを避けるためでもある。
ところで、最近・・特に日本で展開しているアウトレットにおいては、生産上の副産物として生まれるB級商品ではなく、もともと「アウトレット販売を目的とした商品」として企画・商品化されたものが占めつつあるようだ。アウトレット商品の認知度や人気は高まりつつあるのに対し、生産技術向上でB級品が生じにくくなっていることでそもそもの"売るモノ"が減っているためのようだが、何か矛盾を感じてしまうのはボクだけだろうか。。。
■御殿場プレミアムアウトレット
http://www.premiumoutlets.co.jp/gotemba/