■GoDaddyについて
2005年の4月
ドメイン名レジストラの GoDaddy.com は、ドメイン登録管理数ランキングにおいて、長年にわたって君臨していた Network Solutions を抜いて世界一になったそうです。Network Solutions (以下NSI) にとっては、1993年1月にドメイン名登録受け付け業務を開始して以来、12年に渡って守り続けていたレジストラ首位の座を明け渡したかたちになりました。
ボクも、初めて取ったドメイン名はこの NSI を利用しました。当時は.comでも高かった($50~$80/年程度)もののNSI以外の選択肢はなく、いわば独占状態だったのですが、今はそんなことはありません。Godaddyを含めて、多くのレジストラの中から選ぶことができます。
そのGodaddy、日本でも利用している人は少なくないと思いますが、英語のページしかないのでハードルが高いのか、ドメイン登録以外のGodaddyの機能について書かれている情報は皆無です。Godaddyには、ドメインオークションなども含めて書ききれないほどのたくさんの機能があるのですが、日本での利用者はあまりいないような気がします。
そんなわけで、Godaddy についていろいろ試してみたので、忘れないうちにちょっとメモしておこうと思います。
■Account開設
必要なものは、クレジットカードのみ。必要なユーザー情報を登録するだけですぐに利用できます。
■ドメインを取得する
Godaddyでドメインを取得するのは特にわずらわしいことはありません。希望のドメインがあいていれば、すぐに取得することができます。操作方法は、ネット上にもたくさん紹介されており、すぐに見つかると思うので割愛します。
■Domain Auction
ドメインオークションに参加する場合、いくつかの手続きが必要です。買う場合と売る場合で異なるので、それぞれ説明します。
・Buy Domain
オークションに出品されているドメインを購入する場合に必要なものは Goddadyのアカウントのみです。落札時の支払いには、クレジットカードが必要です。
「BuyNow」は、提示されている金額で即落札となります。対して、「Bid」は通常のオークションです。終了時点での最高額入札者が落札します。
落札できた場合、クレジットカードにチャージされます。
通常オークションに出品されているドメインの他、期限切れドメイン(Expired Domain)も出品されています。
・Sell Domain
ドメインを売る場合は、「お金を受け取る手段」と「非課税申告の手続き」の2つが必要になります。基本的にボク達日本人は「米国非居住者(Forein People)」という扱いになりますので、その前提で記述しています。米国市民(US citizen)や永住権(グリーンカード)保持者の方は内容が異なりますので注意してください。
・落札金を受けとる手段
非居住者の場合、Check(小切手)で受け取るか、PayPalが利用できます。換金の手間を考えると、ボク達日本人はCheckよりもPayPalが便利です。Checkで受け取った場合、「現金に換金する」「米国の銀行口座に入金する」「裏書きして別の支払いに利用する」といった方法がありますが、一般の日本人にとってはいずれも難しいと思います。米国の銀行口座を持っているのであればこの限りではありません。銀行口座については後述します。
PayPalは、eBayを利用している方にとっては馴染みがあると思います。とりあえずクレジットカードがあれば利用可能ですが、PayPal口座に入金されるので、問題はその後です。PayPal口座から支払う用途があるならそのまま支払いに使えばいいのですが、PayPal口座から出金したい場合には銀行口座が必要です。日本の銀行へも送金できますが、都度、為替レートよる差益・差損が発生する上、送金手数料が数千円(5000円程度)かかります。後述する米国の銀行口座を開設したほうが何かと便利かと思います。
・W8-BENの提出
なにやらややこしそうですが、『米国非居住者は、W8-BEN フォームに必要事項を記入し提出しておけば、米国内での売買益や利息益については課税が免除される』って書類です。これを提出しておかないと米国内で得た利益は課税対象とされますので、必ず提出しておきます。非課税になるわけではなくて『米国での利益も含めて日本国政府(国税局)へ申告し、日本国へ納税しますよ』という申告書なので、日本国内での確定申告が必要です(日本でも未納となれば、それは脱税行為になります)。
ボクも以前、米国赴任から帰国する際に米国の銀行口座を残してきたので、そのときにも提出した。
(そのときの記事 https://rightdice.com/2001/05/post-121/ )
W8-BENは支払う側(銀行やGodaddy)毎に申告する必要があるとのことで、GodaddyにもFAX送付した。
「アメリカ (Union Bank of California) に非課税の銀行口座を開設する」
なお、W8-BENには、SSN(社会保障番号)もしくはEIN(米国納税者番号)の記入する欄があるが、米国で給与所得があるひと以外は関係ないので、未記入で構わない。
・米国内での銀行口座
これは必須ではありませんが、高額の取引の場合は必要になります。PayPalで扱える金額は$10,000(約85万円)までなので、それ以上の金額取引については、”WireTransfer”(銀行間送金)や小切手の利用が不可欠となります。ボクは米国在任時にひらいた口座を残してあるのでそのまま利用できますが、これは一般的ではありません。
日本国内在住のまま米国の銀行に口座開設できないものかと思ってたら、三菱UFJ銀行では国外(米or欧)に口座を作るサービスをしているようです。普通口座でも当座(Checkが発行できるのはこの当座)でもOKのようなので、関心がある人は三菱UFJの窓口にて確認してみてください。
■CashDomain(Domain Parking)
未使用のドメインを使って、広告やリンクバナーを表示させて収入を得るものです。自己所有のドメインを登録すると、DNSごとGodaddyのものに振り向けられます。あとは、そのドメイン名から連想されそうなキーワードやカデゴリを登録します。CashDomainに登録すると、Godaddyで運営するDNSサーバに書き換わるので、そのドメインでのMXレコード(Mail)もつかえなくなります。
■Premium Listings
有料ですが、自分のドメインを目立たせてくれます。金額を設定すると、一発落札の「Buy Now」がボタンが表示されるようになります。