透きとおった海はまるで南の島、仏ヶ浦

DSC_7047▲そびえ立つ屏風岩(中央)。左の鷹のような「岩竜岩」、右のふくろうのような「観音岩」といった名がついている。

下北半島の左端にある仏ヶ浦、むつの恐山の奥の院もいわれ、あの世への入り口があるという。地獄にみたてた恐山、極楽浄土にみたてた仏ヶ浦という陰と陽の関係にあるるパワースポットだ。その地に立つと、まずは自然の生み出した白緑色の巨岩の群れに圧倒される。そして、それを取り囲む下北の海のキレイさにも驚かされた。

「神のわざ 鬼の手づくり 仏宇陀 人の世ならぬ 処なりけり」

大町桂月の歌に読まれたような、この世とは思えぬ巨岩・奇岩群。法衣をまとった仏僧が立ち並ぶ姿に見えなくもない。宇陀とはアイヌ語で”浜”の意味だそうで、この古い土地名の”仏宇陀(ホトケウダ)”が、時代とともに”仏ヶ浦”になったんだとか。波によって削り取られた巨岩は、その姿をそれぞれ動植物にみたてた名前が付けられている。

地元の人によると、この神秘的な仏ヶ浦には禁忌事項があり、それはこの仏ヶ浦の砂や石を決して持ちだしてはならないということ。禁忌に触れるとどうなるとかはわからないが、昔から言われていることなんだとか。そういえば、恐山でも同じことを聞いたことがある。

仏ヶ浦へは、青森市内から車で4時間半ほどの佐井村を基点にして、そこからは陸路と海路の二通りの行き方がある。陸路は、佐井村から国道338号線を30分程度南下した国道沿いの駐車場から、100mの高低差のある崖を降りる階段(遊歩道)を下って30分ほど。海路であれば、佐井港から出ている観光船でこれも片道30分ほどかと。海路の場合は、冬季閉鎖(11〜4月末)という点と、往復1時間+現地滞在30分にしばられる点に注意。仏ヶ浦全景を見るには海上からしかみれないが、時間を気にせずゆっくり見たいのであれば陸路から。ちなみに、下北半島の西側R338は、海岸沿いの高低差の激しい曲がりくねったワインディング・ロード。思ったよりガソリン消費が早い上、何十kmもガソリンスタンドが無いので、ガス欠にはご注意。

DSC_7009透き通る真っ青な海と白緑色の凝灰岩の巨岩群。

DSC_7029▲蓬莱山には猿の顔。人が彫ったものではなく長い時間の自然の浸食によるもの。

DSC_7013▲岩場から見える海の底には、小粒ながらウニだらけ。

DSC_7027▲その姿を蓮の花に見立てた蓮華岩。

DSC_7051▲観光船が着く船着場

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【追記】

佐井港から観光船で行く海路の他に、車で行くルートも使ってみた。国道338沿いにある駐車場に停めて、崖を降りるコース。
階段は作られているものの、高低差は100mもあるので、30階建てぐらいのビルを階段で登り降りするイメージだ。お年寄りなど足腰の弱い方にはかなり厳しい。

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コメント

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