雪が降ると、ワンさと出没してくるこの車。
4WD(アメリカではAWD: All Wheel Driveという)の車に、ブルドーザのようなシャベルを取り付けたものなのだけど・・・。
見ての通り、雪掻きをするための装備です。聞くところによると、これを使ってのアルバイトというのがあるらしい。お年寄りや、体の不自由な人等、雪掻きが
できない人達のために、お金をもらって雪掻きしてあげる・・・・のだと。これが意外とお金になるらしく、サイドビジネス的にやっている人達も多いとか。
そんな話はさておき、この車、当然公道を走れるのだが、スコップを上げた状態でならまだしもスコップを下ろしたまま走っている輩が多いらしい。雪が所々に
残っている程度の状態でも、そのまま走っちゃうらしいのだ。私は見たことがないのだが、その様子を目にした人の話だと、路面から火花を散らしながら走り
去っていくらしい。
当然のことながら、路面は痛む。チェーンやスパイクタイヤの比ではない。これが全米各地で問題になっているらしく、規制の話も持ち上がっているのだとか。
以前私が滞在していたミネソタ等の極寒地では"乾燥路面"になる日が少ないのであまり問題視はされていないようだが、ここPAやNY等では「降るときには
ドカッと降るが、平均して積雪は少ない」という状態では路面が痛んで大変なようだ。日本と違って広大なアメリカでは、舗装し直すにも莫大なお金が掛かるの
だ。
こんな感じで取り付けられています。わかるかな?
別に車の前に置いてあるだけ・・・というわけではなく、ちゃんと車体にくっついているのだ。
この状態で雪掻きをするものの、同時にこの状態で乾燥した一般公道を走っちゃうやつが多い・・・・ということ。
コヤツはちゃんと上げているものの、これで約100km/h以上のスピードで走っているのだ。
空気抵抗もスゴイのだろうな・・・。
もし人身事故でもあったなら、日本で問題になっている「カンガルーバー」どころの騒ぎではないぞ。