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独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その2)

【受験編その2】

■操船の実技試験

陸上の試験が済み、そしていよいよ操船の実技試験。

船艇点検の試験後からボクの操縦試験の予定時刻までは1時間半ほどあったので、その間に昼食をとることもできたのだけど、昼食は後回し。コースの復習のあと、着替えを済ませて(といってもカッパを着るだけだが)、他の受験生の試験の様子を見学することにした。

独学で特殊船舶免許取得

11月という季節柄、風は冷たく、周囲に一般のボートや水上バイクはいない。自分の順番を待ちながら少しでも他の人の操船を観察しようと思ったのだけど、ブイの並ぶ試験会場は桟橋から結構離れていて、なんとなく様子はわかるものの細かいところまではみることができない。試験員のライフジャケットに大きく書かれた「試験中」の文字だけが目立っている。

河川なので波はほとんどないものの、ブイで折り返した後に、自分の引き波でポンポン跳ねている様子がわかる。

「うわっボクにできるだろうか!?」と段々不安になる。
(なにせ、この時点で、操船経験ゼロなのだから)

そして、自分の番が近づいて来た。

桟橋に試験艇が戻ってきてボクの前の受験者が降りると、

「はい、次はx番(ボクの受験番号)の方~、ライフジャケット着けてきてくださ~い」

と声が掛かる。自分でライフジャケットを着用し、試験員の待つ桟橋に行く。

※以下、す:シンノスケ、試:試験員

試「じゃx番さん(受験番号)、後ろに座ってください」

ボクは試験員の後部シートに乗り込む。
1級2級と違って、特殊には離岸とか解らんとかは無い。

試験場所までは、試験員が操船することになっている。

桟橋から離れると簡単に船艇の説明がある。

試「x番さんは個人申請での受験ですよね?どちらかで練習されました?」

す(いいえ初めてですとは言えず)「ええ」

試「練習の船はどこのでした?カワサキですか?」

す(ぎくっ)「え~・・・っと・・・だいぶ前なのでよく覚えてませんがヤマハかなぁ?」

試「そうですか~。この試験艇はヤマハじゃないので、じゃ簡単に試験艇の説明からしますね~」

試「シフトレバーは左側にあります」

試「スロットルレバーは引くタイプですね~」

試「これがキルスイッチケーブルです。腕に巻くのではなくてライフジャケットのリングにフックを引っかけるようになってます」

試「船側はこの真ん中、プラグを被せるタイプですね~」

試「スピードメーターはこの真ん中のデジタル表示のやつです。学科の前にも説明しましたが時速25~40キロの範囲で走行してくださいね」

試験員は、練習したときのバイクと違うメーカーだと操作に戸惑うからと、操船に必要な個所を説明してくれる。
やはり何らかの操船経験があることを前提に話しているようだ。「DVDみてイメージトレーニングしただけで、乗るのは今日が初めて」とはちょっと言いづらい雰囲気。

一通り説明が終わると、試験員と運転席を交代するため、試験員はシートから降りて横にどけて、

試「はい、じゃ、座ったまま前にズレてくださいね」

と言いながら、水上バイクが横転しないようバランスをとってくれる。

水上バイクといっても結構大きいので、水上でも大人2人が前後を入れ替わることが出来る。

いよいよ初めての水上バイク操船!

試「では、エンジンを始動してください、キルスイッチコードはこれです。ここは採点されますからね~」

とコードを渡される。説明があったとおりにライフジャケットの腹部付近についているリングに装着し、反対端を船体のキルスイッチに刺した。

その途端「ピープップッ」と電子音が大きく鳴った・・・「なんだ?この音?(汗)」。

液晶を見ると「MAINT」との表示が点滅している。なにせ初めての経験なので、ボクはこの状態が正しいのかどうか全くわからず、異常を示すエラー音と思ってしまった。
軽いパニックになったボクは、キルスイッチの接点を確認しながら、ケーブルを着けたり外したり・・・そのたびに電子音が鳴り響く。

試「どうしました?早く始動してください」

す「この音は・・・?」

試「問題ないですよ」

す(なんだ、異常ではないのか・・・と思いつつ)シフトレバーを後進に入れる。

す「はい、エンジンの始動をします、シフトレバーよし、キルスイッチコードよし」

す(そして大事な安全確認も忘れずに)

す「前方よし、右よし、左よし、後方よし、同乗者よし」

スターターキーを回してエンジン起動させて

す「エンジン始動しました」

試「はい、それではここからキルスイッチコード預かりますね~」

ライフジャケットに留めていたフックを外し、試験員に渡す。

試験員にしてみれば、何かあった場合にバイクを止める手段はキルスイッチしかないので、試験員が持つというわけだ。

エンジン始動すると、水上バイクは船と違って停止していることができない。

シフトレバーは後進に入っているので前に進むことはないが、微速ながらゆらゆらと動いている。

試「では、シフトレバーを戻してコース1のスタートの位置まで行ってください。あそこに見えるブイのとこですね~」

試「ここは採点ありませんからねー」

す「はい」

まず最初にシフトレバーを戻す(オフにする)わけだが、試験艇は一旦引いて押すタイプのようだった。これは予習でインプット済みだったので、戸惑うこともなくOK。
採点されないとはいえ、慣れる為に自発的に安全確認をする

す「前方よし、右よし、左よし、後方よし、同乗者よし」

ビビりながらもスロットルを引くと、バイクはブイーっと進みだす。

なんなくスタート地点に到着。

試「じゃ、コースを1周回って慣熟走行を行ってください、ここは採点しませんからね」

ここも自発的に安全確認を行う。

す「前方よし、右よし、左よし、後方よし、同乗者よし」

ちょっと深く息を吸って、いよいよ走航開始。

恐る恐るスロットルを引くと、「○!△※X?◇#・・・速っっっ!」

ボートとはまるで違うスゴイ加速!水上バイクとはよく言ったもので、まさにリッターバイクの加速感そのもの(・・・といいながらも、きっと大してスロットルはあけていなかったと思う)

きっと体ガチガチでハンドルにしがみ付いていたのだろうが、ふとスピードメーターに目をやると「15」の表示・・・「え?!」

マイル表示ではなかったハズ・・・ということは、これでもまだ最低速度には遠く及ばない?・・・とてもじゃないが操る自信なし。あっという間に旋回地点、安全確認したかどうかすら覚えていない。

ハンドル切って体重移動して旋回に入るものの、旋回中にビビって思いっきりスロットルを離してしまい、急減速。車でいうところの”どアンダー”ってやつで、ハンドルの向きとは無関係に全く曲がらない。旋回どころか、水上バイクは傾いたままあらぬ方向へ。。。。

大慌てになりながらも我に返り、ハンドル切ったまま再加速でなんとか旋回する。

そしてスタート地点に戻ったのだが、時間にして1分もないのにどっと疲れた。1周した程度じゃスピード感覚はやはり掴めない。

採点無しとはいえ、安全確認はまったくできなかったし、旋回はギクシャク、スピードは明らかに不足。

慣熟走行をもう数周くらいやらせて欲しいぐらい。これじゃ操船したことないのバレバレだな...

そんなこと考えていると息つく間もなく、

試「ではここからは採点が入りますからね~。コース1を行ってください」

と、試験本番のスタートを指示される・・・試験員からコメントなどは一切なし。

試験なので当然といえば当然なんだが・・・

す「前方よし、右よし、左よし、後方よし、同乗者よし」

ドキドキしながら、コース1スタート

かなり思い切ってスロットルを開けたつもりでも、スピードメーター見ると22km/hとか。

体感的には40km/hくらいなのだが、スピードを上げることに精一杯でよくわからない。

時間にしてほんの数秒と思うけど、あっというまに第一コーナー

「安全確認」?頭からすっかり飛んでいた。そのまま”安全確認”なしで単旋回。

折り返したあとは、往きで起こした自分の引き波でボンボン跳ねるバイクを抑えることで一杯一杯。

危険回避に向かう数秒間、勉強してきたポイントを思い出そうとするものの、すでに脳内パニック状態。

そのまま危険回避のブイめがけて突入し、

す「左よし、左後方よし」

かろうじて左側の安全確認、と同時に急旋回(・・・をしたつもり)。

なんとかブイには接触せずに通過できたとこで「ホッ・・・・」とした。

そして、もう一度単旋回、今度は安全確認を忘れずに

す「左よし、左後方よし」

折り返して、停止位置である危険回避用ブイに近づいたところで、

す「後方よし」

スロットルオフして、停船。
これでコース1は終了。時間にして1分程度。

安堵とともに、失敗とか後悔とかが走馬灯のように頭の中を駆け巡る。

停船後、いやぁーな感じの間があいたあとに試験員が言い辛そうにコメント。

試「危険回避なんですが・・・・危険を察知して、いかに素早く回避できるか、素早い方向転換ができるかをみているわけで・・・」

試「前提としている状況が通常の旋回とは違うので、曲がり始めたらもっとスピードを上げて鋭角的に・・・」

試「もう一回やってみましょうか」

表情はわからないが、後ろから聞こえる試験員の声は、呆れているようにも聞こえる。

しかし、まったく感覚が掴めない。

・・・・というか、再テストを指示された時点で、不合格だと思った。

もし2回目が完璧だったとしても、1回目での2割減程度の採点になる・・・とは2級試験の時に聞いた話。

2回目で減点されるぐらいなら、1回目の大幅減点の方がまだマシとのことだった。

もうダメ元で、コース1スタート地点に戻った時には今できることだけ考えた。

・自分なりに操船できるスピードで走行。

・スピードが最低速度(25キロ)を下回っていても気にしない。

・「安全確認」だけは漏らさず全てやる。

・いつになるかわからないけど、次回の試験に向けて少しでも感覚を掴む

この心構えでコース1再試験。
スタートから最後まで、少なくとも”安全確認”だけは全て実施した。

そして危険回避して停船したあとに、またまた試験員のコメント。

試「うーん・・・やはり危険回避の時のスピード不足ですね。」

試「危険回避は”1番ブイめがけて走行し、ターンを始めて向きを変えたら一気にスロットルを開けて鋭角的に曲がる・・・”というのがポイントですよ」

対してボクのは”ブイの列と平行に走行、ターンし始めてからもゆる~い旋回・・・”ということらしい。
コース1の様子から、後ろに同乗している試験員は当然、ボクが不慣れなことを感じ取ってたはず。試験中にも関わらず説明してくれたのは、搭乗経験不足ということを察知してのお情けなのだろう。

勉強になったので感謝はしているのだが、暗に再試験を言い渡されたような気がして一気にテンションダウンしてしまった。

次はコース2。

コース1の失態で半ば諦めがついたので、肩の力が抜けてコース2は一発完走。

・・・とはいえ、スムーズな操船とはいい難く、8の字はまだマシなものの、スラロームはリズムがバラバラ。

低速でギクシャク・カクカクしながら周っていたと思う。安定するには「視線は遠く」「旋回方向の先へ先へ」が鉄則であることをすっかり忘れ、視線がめちゃくちゃ手前だったのは反省すべき点である。

その他、スタートと停止の時の安全確認だけはすべて実施。

(コース2は走行中の安全確認は不要)

コース2も時間は約1分程度。

最後に人命救助。

試「向こうの橋の上に、高速道路の緑色の看板がわかりますか?そこに向かってください」

す「前方よし、右よし、左よし、後方よし、同乗者よし」

ブイ列を離れて、指示された方向に向かって走行。

す「周囲よし」

とりあえず直進中も見張りも怠らない。

しばらくすると、ポンと肩を叩かれるので、

す「後方よし、停船します」

そして停船。

試「あそこに落水者がいます。それでは人命救助をはじめてください」

・・・こんな感じで人命救助も難なく終了。もちろん”安全確認”は全て実施した。

技術的にはどうってこともなく、2級船舶(ボート)での人命救助よりとっても簡単だった。

これも1分程度。

人命救助が終わると、試験員と交代するため前後を入れ替わり、試験員の操船で桟橋に戻る。

帰路、ボクはただ「ハァ・・終わった・・・」という感じ。

試験員は終始無言で会話はないものの、操船の様子を見ていると、周囲の見張りや旋回時の確認もしっかりやっている。

それもごく自然に余裕で・・・悔しいけど、それほどボクとは違っているということ。

桟橋につくと

試「じゃ、これで試験は全て終了です。ライフジャケットを脱いで、次の△番さんを呼んできていただけますか?」

桟橋の向こうで待機していた次の受験者に声をかけ、解散。

試験会場をあとにして、着替えのために更衣室に戻る。

時計に目をやると、全体でもたったの15分も経っていない。

操船していたのはせいぜい5分程度だろう。それでもボクにとってはとても長かったわけだが。。。。

気を落ち着けたところで、今後どうするか・・・を考える。

合格発表は一週間後だが、自己採点の限りでは学科は全問正解で合格しているはず。

実技のみの再試験は16,000円。その申請のために、また試験機関に出向いて手続きしなければならない。

それよりも、実技の練習をどうするか・・・調べてみると、特殊の実技講習のみはどこのスクールも概ね1~2万円程度。

つまり2度目の受験によって少なくとも26,000円の出費となる計算。

独学受験など狙わず、初めからスクール通えばよかったのか?

スクール行ったからといって100%合格するわけではないから、必ずしも独学受験が損だとは思わないけど、それでも結果的に高くついたとなればちょっと凹む。

ボートと違って水上バイクは、免許保持者が同乗したからといって操縦は許されていない(スクールや試験は別)。知り合いに借りて練習するなどは法的には許されないのがネックか。。。

覚悟を決めて、試験結果発表は、一週間後! ・・・・(「完結編」につづく)

■関連リンク
2級船舶免許取得記~その1(準備編)
2級船舶免許取得記~その2(実技講習)
2級船舶免許取得記~その3(受験編)
2級船舶免許取得記~その4(完結編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(準備編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その1)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その2)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(完結編)
独学で1級小型船舶免許取得~その1(準備)
独学で1級小型船舶免許取得~その2(受験)
独学で1級小型船舶免許取得~その3(おわりに)

 

独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その1)

【独学で特殊船舶免許を受験 その1】

ついに試験当日。
特殊小型船舶試験の場合、受験者数にもよるのだろうけど、基本的には午前が学科で、午後に実技を行う1日試験。試験会場への集合は朝9時となっていたのだが、これは全ての試験を受ける人の場合のようだ。
ボクは2級試験の時に身体検査に合格しているので、以降1年間は身体試験が免除となっている。試験機関に確認したところ「学科試験開始に間に合えばいいです」とのことだったが、船艇の下見などもしたかったので9時前に着くようにした。学科試験は10時開始が多いようだが、受験者数によって身体検査の所要時間は変わるので、その後に行われる学科の開始時間も流動的。当日のスケジュールは当日朝のオリエンテーション時に説明されるが、受験者が少ないと繰り上がる場合もあるので、遅れないように注意したい。

独学で特殊船舶免許取得  独学で特殊船舶免許取得 独学で特殊船舶免許取得

試験会場は千葉県市川市。一般の利用も可能な河川であるが、11月末ということもあって、一般のボートや水上バイクはいなかった。
当日の受験者は、ボクを含めて8名程度。試験員は1名で、ひとりで学科試験監督から実技試験員までの全てをこなすので、受験生が少ないとはいっても忙しそうだった。
受験者の年齢層は、やはり20代~30代前半かな。女性はいなかった。みなスクール受講者のようで、独学受験はボクひとりだけだったようだ。

■学科試験の内容

学科試験については、特に変わったことも無いので簡略に。

2級を持っているので特殊運航(問23~40)の18問だけ回答すればよく、見直し含めても30分程度で終了し退室。試験後に掲示される模範解答によれば、全問正解だった。

この後で、もう一度集合して、いよいよ実技試験!

独学で特殊船舶免許取得

 

■実技試験の内容

学科試験が終る頃、試験船艇は見れるように開放されていたので、集合までの合間を利用して試験船艇のチェックをした。スクールで受講したらしい他の受験生たちは、お互いに習ったことを確認し合いながら復習していて、その会話がとても勉強になる(笑)。船艇を眺めているフリをしながら、聞き耳を立てて聞いていた。DVDでは、シートの外し方やエンジンルームの開け方までは説明されていないので、ずごく不安だったのだが、試験艇はあらかじめ取り外してあるようだ。

独学で特殊船舶免許取得

この後の操縦試験は12時頃から行われるのだが、1人あたりの試験時間はだいたい10分程度が目安らしい。
ボクの受験番号は 12:50頃にこの場所に集合とのことだった。この辺りは、学科試験開始前に説明があるはずなので、ちゃんと聞いておこう。

実技試験会場に一旦全員が集合する。10:50ぐらい。
ここで、出航前点検とロープワークの試験が行われる。
一通り説明があり、受験番号ごとにだいたいの予定時間が言い渡される。

マリーナの船艇置き場で出航前点検の試験が開始される。

以下、ボクへの試験内容だ。

<船体の点検>

・「ハルの点検を行ってください」
ぐるりと一周しながら船体下部外板をチェック。しゃがみこんで確認する。
後部のなんとかっていう翼にガタツキがないかもチェック。
「ハルよし」

・「ジェットノズルの点検を行ってください」
まずボクはここで失敗をしてしまった。”ジェットノズル”と指示されたのに、ボクが行ったのは下の通り。
→まずハンドルバーを左右に動かして感触を確認
中立の状態でジェットノズルの向き確認
右いっぱいに切ってジェットノズルの向き確認
左いっぱいに切ってジェットノズルの向き確認
「ジェットノズルよし」
これはジェットノズルの点検ではなく、ハンドルバーの点検動作であることに気付いたのは試験終了の後。
「ジェットノズルよし」といった後、試験員が「ん?点検終了ですか?」と聞いてきたのだが、ボクは「はい、ジェットノズル点検終了です」と再び答えた。試験員の反応がずっと気になって、試験後にテキストみて間違いに気付いた・・というわけ。

<エンジンの点検>

・ビルジの確認
→エンジンルームは開いているので、覗き込むように確認。
右舷や左舷から角度を変えて覗き込みながら「他になにかやることあったっけ?」と考えるが思いつかない。
隅々まで指差して確認。
「ビルジよし」
・キルスイッチケーブルの確認
→キルスイッチはわかるが、ケーブルが見当たらない。焦りながらハンドル周辺を探していると試験員が「そこ、開けてみてください」と教えてくれた。
ハンドル下のカバーを開けると、探していたキルスイッチコードが2本入っていた。
一本づつ、傷などがないかを確認。
「キルスイッチコードよし」

<法定備品>

・信号紅炎
→2級の時に説明された通り
期限を指さし確認して「信号紅炎よし」。
この時「ケースから出して確認するんだっけ?」と迷ったが、透明ケースから出さなかった。

・船艇検査証
→検査証の存在を確認
検査証に書かれている番号と、船体横に書かれている番号が一致することを確認。
検査証票は左右貼ってあるので、どちちらも確認する、
「船体検査証よし」

<ロープワーク>

・もやい結び
→楽勝

独学で特殊船舶免許取得

これで発航前の点検の試験終了。ここまでは2級の時とほとんど変わらず。
唯一、ジェットノズルのミスが悔やまれるが、まだ気持ちには余裕があった。

問題はこの後だ。。。。。(「受験編その2」に続く!

 

■関連リンク
2級船舶免許取得記~その1(準備編)
2級船舶免許取得記~その2(実技講習)
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独学で1級小型船舶免許取得~その3(おわりに)

独学で特殊船舶免許取得に挑む(準備編)

【特殊小型船舶免許を独学で受験する】

前回の2級船舶免許に続き、今度は特殊船舶免許取得に挑戦することにした。

特殊船舶免許とは、水上バイクを操縦するために必要な免許である。この「水上バイク」というのは日本固有の言い方のようで、世界的には「PWC(Personal Water Craft)」と呼ばれているらしい。英語圏の人にとっては、車輪もないのに”バイク”という表現にどうも違和感があるらしい。ちなみに、「ジェットスキー(Jetski)」という呼び名は、水上バイクを開発した川崎重工の登録商標である。「バンドエイド」などと同様に知名度の高い商標名が商品そのものを指すようになったものだ。他社はこの呼称を使用できないので、「マリンジェット」(ヤマハ発動機の商標)ように別の名称を使っている。ちなみに、今回の記事中では「水上バイク」と呼ぶことにした。

昔の免許制度では「4級船舶免許」を持っているとこの水上バイクにも乗れたのだが、法改正により2級と特殊船舶とに分かれた。それぞれ独立した免許であり、両方乗る人は両方とも取得しなければならない。

この特殊船舶免許だが、周囲の免許保有者から話を聞く限りでは、特殊を独学でとろうとする人ってかなり稀な存在なのだと思う。

ボクはもちろん水上バイクの操縦経験なんて全くなし。タンデムで乗せてもらったこともない。

ネットなどをみても、1級や2級の受験者のうちスクールや教習所を経て受けに来るのは95~96%程度であるのに対して、特殊受験者の場合は99%がスクールや教習所出身で占められるのだとか。法改正で新設された資格ということもあるだろうし、特殊受験者の多くを占める若者世代にとっては車と同様に教習所で習うのがあたり前であって、独学受験なんて考えていないのかもしれない。

特に特殊の場合はスクール費用が安く、独学で挑んで再受験になるぐらいなら、スクールに行って一発合格の方がトータルでは安上がりだ。独学で挑む費用対効果が2級や1級ほどは良くはなく、一度でも実技試験に落ちると再受験料が割りに合わないのだ。

正直なところ、始めは自分でも合格する自信はなくてスクール受講を検討していたのだが、スクールの内容を聞くにつれて「それなら独学でいけるんじゃないか?」という気になったのもまた事実。2級の時にボートスクールで講習を受けた限りでは、練習時間はそれほど多くはなく、必ずしも優位であるとも思えなかったからだ。

・ボートスクール

費用:40,000~60,000円ほど

期間:講習1日+国家試験1日

特徴:「ベルソン」や「MGマリーン」など。多くは、学科は自学自習として、講習は実技講習だけといったコースが主流。安いスクールではオンシーズン(夏季)には予約で一杯ということも・・・。受験申請から免許発行までの面倒な手続きは全てスクールにお任せ。スクールに言われた通りにしていればまず取得できるだろう。

・登録教習所

費用:60,000~70,000円ほど

期間:講習2日(国家試験免除)

特徴:「日本船舶職員養成協会」など。教習スケジュールが決まっている。受験申請から免許発行などの面倒な手続きは全てスクールにお任せ。国家試験が免除となる(但し修了試験あり)のでまず取得できるだろう。

・独学受験(個人受験)

費用 25,000円ほど

期間:独自学習(1~2週間程度)+試験1日

特徴:取得計画は全て自分都合で可。費用としては最小限の費用で済む(ただし一発合格に限る)。教材は全て自分で調達し、受験申請や免許発行の手続きまで全て自分で行う。試験機関の窓口は平日のみなので、仕事を休まなければならないことも?

独学受験でいくと決心してからは、受験に向けての準備をはじめた。準備した教材などは、後述する費用のところにまとめて記述する。

学科はテキスト学習で問題ないとして、懸念されるのは実技試験。

ネット上のブログなどで特殊船舶を独学で受験した人の体験記を探してみても、そんな記事はほとんど無し。2級や1級での独学受験なら多くの方が挑戦し記事にもしているのだが、特殊船舶を独学で受けたというのはわずか1つのブログ記事「独学で取る小型船舶操縦士免許」しか見つからなかった。とにかく情報が少なすぎるのだが、このブログ記事を参考に、実技については「PWC LICENSE-水上オートバイ免許ガイド」のDVDを見て学習することにした。

特殊船舶免許試験の申し込み方法

受験の申し込み手続きなどについては、試験機関「日本海洋レジャー安全・振興協会(JMRA)」のサイトに掲載されている。

「財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会」

http://www.jmra.or.jp/

まず最初に、試験機関で配布されている「特殊小型船舶操縦士試験についての説明書」は必ず読んでおくことをお勧めする。これは、受験申請の際に試験機関でもらえるものなのだが、HPからもダウンロード出来る。ときどき更新されているようなので最新のものを確認すること。

最新版(2010/11月現在) http://www.jmra.or.jp/dl/jitugi_bike_090401.pdf

独学で特殊船舶免許取得

試験内容について

前述の「特殊小型船舶操縦士試験についての説明書」に書いてある通りだ。視力や弁色力などの身体検査、全40問の学科試験、3人乗りの水上バイクを使用しての実技試験にわかれる。身体検査については、ボクは2級の試験の時に合格しているので、それから1年間は免除となる(費用も不要)。

学科は特に問題ないと思うので、一番気になっている実技試験の概要について。

試験についての説明書にあるように、

◆小型船舶の取り扱い :発航前の点検、ロープワーク、機関運転

◆操縦 :安全確認、コース走行、人命救助

という項目にわかれる。

◆小型船舶の取り扱い

<発航前の点検>

・艇体 2問

・エンジン 2問

・法定備品 2問

それぞれ2問づつ、合計6問出題される。

「PWC LICENSE-水上オートバイ免許ガイド」にも書かれている。各点検箇所で何をどう調べるかをよく覚えておく。

例えば、燃料タンクキャップを指示されたなら、必ずキャップを外し、破損してないかの確認、および、そして外すことでタンクの中の圧力を一旦抜いてやる動作が必要。そして最終的に「燃料タンクキャップよし」と発声する。

ちなみに、「PWC LICENSE-水上オートバイ免許ガイド」には、エンジンルーム内の写真や説明があまりないのだが、備品や部品などの位置については知らなくても減点にならないらしい。メーカーごとに仕様が異なり配置もバラバラなので、練習艇と試験艇が異なるメーカーである場合への配慮のようだ。もし場所がわからなければ、適当に確認するのでなくて、素直に試験員に聞いた方がよい。試されているポイントは、何をどうやってチェックするのかということだ。

<機関運転>

基本的にはDVDの通り。

水上オートバイのメーカーによって、シフトレバーの位置や、キルスイッチの形状や、キルスイッチの位置、スロットル(アクセル)の操作などが違う。

2級や1級とは違って、試験会場ごとに試験艇のメーカーが異なっていて統一はされていないらしい。

<ロープワーク>

「PWC LICENSE-水上オートバイ免許ガイド」や「特殊小型船舶操縦士教本」にやり方が載っているので、ひたすら練習する。

特殊で出題されるのは「もやい結び」「巻き結び「一重つなぎ」「クリート結び」の4種。2級や1級は7種あるのだが、特殊には「本結び」「いかり結び」「二重つなぎ」は入ってないようだ。

この辺りまでは2級の時と大差は無い。2級と比較してみるとロープワークは種類が少ないし、解らんも係留も着岸も離岸もトラブルシューティングも無いし、ハンドコンパスもないので楽といえるかもしれない。

そして一番の問題は、このあとの操縦試験・・・・・

◆操縦試験

2級の時と同じで、実技試験には”安全確認”が入ってくる。

その辺の考え方はやはり2級と全く同じようだが、2級のときとは「安全確認」の確認方法が少し異なる。

発進時の確認はするものの、特殊では立ち上がって後ろまで行く必要はない。

右前方、右後方、前方、左前方、左後方、後方までは2級と一緒なのだが、特殊では「船尾よし」がない代わりに「同乗者」って確認項目が増える。その他、変針時の確認、減速と停止時の後方確認、この辺りは2級と同じ。

また、特殊では「後進」っていう試験項目はない。

(後進の機能はあるけど、”とりあえずバックもできまっせ”って程度)

それと、コースを暗記するということも2級にはなかったこと。

・コース1:ブイを一周して危険回避後、もう一周して停止

・コース2:ブイを8の字で1周回し、2周目でスラローム

・人命救助

この3つだけなんだけど、ブイの1周回はせいぜい80m程度。

このコース周回を規定速度(25~40km/h)でグルグル回りながら、前後左右の安全確認もしなくちゃならないわけで、操船は大忙しになることはすぐに想像できるというもの。景色をみる余裕すらあった2級とは異なる難しさがありそうだ。。。。。

実技試験に向けての準備

DVDを観ながら、操船しているのを自分に置き換えてイメージトレーニングを繰り返した。

30分もないDVDだが、10回以上は観たと思う。もうただひたすらイメージトレーニング。

コースを覚えるために、紙上に6つのブイを書いて、何度も何度もコースを回った(もちろん頭の中で)。

折り返した時に間違わないように、停止位置側から見た往路の他に、逆側から見た復路もイメトレを重ねた。

発進や旋廻の都度の安全確認も忘れないよう、何度も何度もやった。。

よく言われるところで、水上バイク特有の旋廻(変針)操船についても大事なポイント。ハンドル切りながら加速していかないと曲がれないというものだが、DVDをみてもイメージがわかない。これはもう実際にやってみなきゃわからないということで、「曲がりながら加速するんだ」ということだけは頭に叩き込んだ。

ところで、2級の時に思ったことだが、スクールでの実技講習なんて、1人当りの持ち時間にするとせいぜい30分程度。

その程度の操船経験で受験に臨んで、2級も特殊も実技試験の合格率は95%前後・・・ということを考えると、操船経験がないからといってあまり深刻に考える必要もないのかな?とも思う。

学科や試験コースなどについてはスクール行く方が有利とは思えないし、2級スクールを受けた時の教訓からして、十分な練習時間が与えられるとも思えない。それでも95%前後という高い合格率を保っているということは、操船経験の有無は合否のキーポイントにはならないはず・・・と思い込むことにした。

受験申請と教材などの準備

2級を持っているという前提になるけど、独学受験の費用はこんな感じです。。。

◇試験申請費用(特殊船舶)

・身体検査: 免除(2級受験での合格から1年未満のため)

・学科試験: 2,600円

・実技試験: 16,000円

・写真: 0円(1枚。パスポートかなんかの時の余り)

・住民票: 0円(2級所持者は、2級免許のコピーを添付することで不要)

小計:18,600円

ここまでが受験申請時に必要な諸費用。

加えて、合格後の免許証発行の申請時には

・登録免許税: 1,500円

・写真: 0円(1枚。パスポートかなんかの時の余り)

が必要。

合計:20,100円

◇そろえた教材など

・「PWC LICENSE-水上オートバイ免許ガイド2010-2011」舵社: 1,500円

・「特殊小型船舶操縦士学科試験問題集2010年版」舵社: 1,050円

・「特殊小型船舶操縦士教本」舵社: 1,850円

・ロープワーク用ひも: 0円(2級の時のもの)

・実技試験時用のウェットスーツ:0円(手持ちのバイク用カッパで代用)

・同 シューズ:0円(ふつうのスニーカー)

11月の受験だったのでカッパを用意したが、夏場であれば半そででもいいと思う(水着は・・どうだろう?試験機関に確認要)

これからロープやカッパを用意するのであれば、100均で売っている「洗濯用ひも」や「なわとび」や「カッパ上下」でも十分と思う。ロープは、太めのものの方がロープワークの練習用としてはお勧め。

◇交通費(以下の3回分の足代)

・受験申請の時(JMRA関東事務所まで)

・学科、実技試験の時(試験会場まで)

・合格証明受け取りと免許申請・発行の時(JMRA関東事務所&関東運輸局)

※関東の場合、JMRAと運輸局とは徒歩5分程度

◇その他

受験申請は、郵送、もしくは試験機関(JMRA)の窓口に出向いての手続きとなる。ボク個人的には、郵送ではなく直接出向くことをお勧めする。

郵送の場合は、申請書の取り寄せに数日、申請書を送付して受験票が届くまでに数日・・・と時間が掛かる。さらに、支払いは現金書留か郵便為替のみのようで、これまた郵便窓口にいく手間が煩わしい。申請書類に不備があるとその分また余計な時間が掛かってしまうので、試験日選びは余裕を持って。。。

窓口申請の場合は、申請書記入含めてその場で全ての手続きが済み、受験票もその場で発行される。唯一難点は、お役所機関のせいか、窓口は平日のみで、土日はCloseであること。手続き自体は10分もかからないものの、申請は受験者本人が行わなければならず、家族などによる代理人申請は不可(海事代理士という資格が必要)とされているので、申請のためにわざわざ仕事を休まなければならない(それも試験結果の受け取り含めて2度も)。。。

ボクは勤務の関係で遅番の日があるのでその日を利用して直接窓口で申請したが、いまどき、どうしてWeb申請やカード決済やコンビニ決済ができないの??

さてあとは、試験当日「受験編(その1)」に続く。

■関連リンク
2級船舶免許取得記~その1(準備編)
2級船舶免許取得記~その2(実技講習)
2級船舶免許取得記~その3(受験編)
2級船舶免許取得記~その4(完結編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(準備編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その1)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その2)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(完結編)
独学で1級小型船舶免許取得~その1(準備)
独学で1級小型船舶免許取得~その2(受験)
独学で1級小型船舶免許取得~その3(おわりに)

 

2級船舶免許取得記~その4(完結編)

2級船舶免許試験を終えて

試験発表は・・・無事合格。
Webでの発表をみることができない人は、スクールにtelで問い合わせると教えてくれる。この辺はスクール受験ならではの至れりつくせり感。

試験を終えてみての感想など。
実技試験では、やはり操船技術よりも安全確認が重要視されるようだ。「安全確認」の試験であると言ってもいいほどなので、操船を覚えるより優先して、まずはしっかりと安全確認を覚えたほうがいいと思う。

配点とかコツとか

「小型船舶の取扱い」の部分では、安全確認項目はない。「小型船舶の取扱い」の配点は、たったの60/300点。多少不出来だからといって、あまり気にすることはない。だからといって、「小型船舶の取扱い」も少なくとも配点の50%(30点)はクリアしておかないと不合格になってしまうが。。。。

「安全確認」とは、
・最初の運行前
・途中の離岸前
・後進時
この3点については、怠ったときの減点がとても大きいようなので要注意だ。必ず操縦席を立って後ろまで行って水面を覗き込み、スクリュー付近や、後方の確認をすること。その後、試験官に「船尾付近ヨシ」と報告する。操縦席にもどって、前後左右を確認して「周囲ヨシ」と報告する。
これを1つでも抜かしたら、配点240点中の80点くらいは減点されるものと思ったほうがいいようだ。

合格したければ絶対に「安全確認」だけは忘れないこと、これがポイントだろう。

次に重要なのは、やはり安全確認になるのだが、変針(右か左に曲がる場合)の時は、必ず右なら右前方&右後方、左なら左前方&左後方を確認すること。最近の採点基準では、振り返るなどの動作ができていれば発声しなくてもいいらしいのだが、発声しておいて損はないので、声を出したほうがいいと思う。(ただし、声だけ出して、動作が伴っていないのは減点対象)

3番目に重要なのは、これも安全確認のひとつだが、減速や停船する場合は必ず後方確認すること。後ろを振り返り確認して「後方ヨシ」の発声だ。
念の為、増速の時も含めて前後左右を確認して「周囲ヨシ」だ。

人命救助のコツは、船首にブイ(要救助者)を軽くぶつけるくらいのつもりがちょうどいいようだ。スクールの講師からもそう教わった(・・・かといって思いっきりぶつけてはいけないようだが)。大事なことは「機関停止」していることで、スクリューが動いた状態であってはならない。

着岸だが、技術的難易度としては一番高いと思える。でも、難易度が高いということは、うまく出来なくて当たり前なんだと思っていればいい。上手なことよりも「安全確認」を忘れないことが大事。

後進も難しいかもしれない。ボートはその特性上、ハンドルを直進にしていても車のように真っ直ぐ後進しない。まずは安全確認、船尾まで行って船尾付近を確認し「船尾付近ヨシ」だ。初心者なんだから、少しぐらい真っ直ぐに進まなくても気にしないことだ。
(講師によると、女性はみなこの後進が一番苦手のようだ。なぜか、男性の感覚とは逆にハンドルを切ろうとするものらしい)

あと、避行操作で横切り船の絵を見せられて動作を聞かれるものがあるが、行き合いも含めて4パターンある。
行き合い(正面からボートがくる)以外の3つについては、もしわからなければ停船でもOK(減点無し?)とみなされるようだ。この停船時にももちろん、安全確認のための後方確認と「後方ヨシ」の発声が必要だ。

蛇行は、ブイにぶつけないようにさえすれば大きな減点はないと思うので、なんとかなる。

離岸は、「安全確認」の船尾付近ヨシと前後左右ヨシだが、後方離岸は技術的にはちょっと難しいかもしれない。選べるなら前進離岸が楽と思う。
(失敗しても、致命的な減点にはならないと思うが)

最後に、これから小型船舶免許取得を目指している方、合格はけっして難しくはないのでがんばってください。

 

2級船舶免許

関連リンク

2級船舶免許取得記~その1(準備編)
2級船舶免許取得記~その2(実技講習)
2級船舶免許取得記~その3(受験編)
2級船舶免許取得記~その4(完結編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(準備編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その1)
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独学で1級小型船舶免許取得~その1(準備)
独学で1級小型船舶免許取得~その2(受験)
独学で1級小型船舶免許取得~その3(おわりに)

セカイモンウーマン(SEKAIMON WOMEN)

 

2級船舶免許取得記~その3(受験編)

2級船舶免許の受験日

10/2 2級船舶免許の試験当日。

朝起きたら、曇り空だが雨の心配はなさそうだ。予定通り、保養所を7時半ぐらいにチェックアウト。宿の朝食は8時からなので、食べていたのでは間に合わない。コンビニで買ったパンをほおばりながら、学科試験会場である河口湖の中央公民館で向かう。8時半集合だけど8時前についてしまった。まだ公民館が開いていないので、車内で時間をつぶす。

公民館に入り試験会場となる視聴覚室へいくと、昨日の受講者も同じタイミングできた。ベルソンの講師の方も来ていて、受験票はこの場で渡される。ボクの受験番号は1番で、なんだかちょっとうれしくなる(笑)

民宿に泊まっていた人は、緊張のあまりほとんど眠れなかったそうだ。講師やボクよりもずっと年配の方なのだが、学科は全然覚えられないとのことで、不安で仕方ないようだ。「落ち着いてやれば大丈夫ですよ」とは講師。これで少しは緊張がほぐれたかな?

8時半になって試験場に入る。受験者は全部で8名。2級受験者は、ボクと一緒に昨日から講習を受けている3人と、通学コースで先週実技講習を受けたという3名、再試験者1名の計7名。そして、1級受験者が1名だった。

試験官は1名。学科、実技の試験の流れについて説明を行う。

受験者数によって変更があったりするようだが、この時は、

9:00 説明開始

9:15 身体検査

9:45 学科試験(1時間10分)

11:45 実技試験

15:00 終了

という感じ。

実技試験時の暖気運転と滑走のエンジン回転数をここで指示される。暖気1500rpm、滑走2600~2800rpmとのことだった。

また、ボートに定員があるため、実技試験は受験番号により3人もしくは2人の組に分割される。ボクは1組目だったので11:45集合だったが、後発組は待ち時間を利用して各自で昼食をとるよう指示があった。一組30分~1時間程度が目安なので最終組(3組目)は2時集合とのことだった。

身体検査(というか身体能力検査)

説明を受けたあと、まずは身体検査から。

身体検査は、身体機能の他、視力と弁色力、聴力だ。視力は自動車免許の視力検査と一緒でCの形のもの。両眼で0.6以上だが、メガネやコンタクトによる矯正が可となっている(車のような運転条件はつかない)。弁色力は、機械を覗くと真っ暗闇の中に赤・緑・白の小さい光が一つづつ示されるので、その色を言うだけ。ただ、白は真っ白ではなくちょっと黄ばんだ感じの色(白熱電灯のような色)なので、それを「赤!」とかいうと再検査になるようだ。

身体機能と聴力には特別な検査はナシ。視力の検査機器まで歩いていったり着席したりといった動作と、試験官との会話の中でチェックされるだけ(補聴器の使用可)なので、日常生活ができていればOKだと思う。。

2級船舶免許※試験が終わると、捺印の上で受験票は返却される。身体検査は半年間有効なので、次の試験(再試験や上級試験)に使えるので保管しておこう。

学科試験

身体検査が終わるといよいよ学科試験。

学科は、

「操縦者の心得及び遵守事項」12問

「交通の方法」14問

「運航」24問

の計50問。

合格の条件は、各科目で50%以上、かつ全体で65%(33問/50問)以上。例え1科目でも50%を下回っていると、全体合計点でクリアしていたとしても不合格となる。

2級船舶免許※マークシート。スクールの模擬試験で使ったものだが、これはちょっと古いタイプらしい。

学科試験はマークシートなのだけど、マークの仕方が独特のもの(上写真参照)。一般的に知られる塗りつぶしたり、縦棒書いたりするものではなく、マス内に斜めに線を入れるといったもの。縦線が斜めになったと思えばいいかも。

30分経過すると途中退室可能となる。トイレも含めて一旦退室すると再入場はできないので、トイレは試験前に済ませるようにとのこと。

試験終了後、試験問題は持ち帰ることができる。

実技試験

学科が終った人から、各々実技会場へ向かう。

ボクは1組目だったので昼食はとらずに試験に臨んだが、後発の組は待ち時間を利用してランチしていた。もちろん前組の試験の様子を見学していても構わない。

実技の開始を待っている間、先の学科試験の模範解答が貼り出された。自己採点すると、全体で誤答は4問。

2級船舶免許※実技試験が始まるまでは、桟橋にでて船艇の確認などをすることができる。

2級船舶免許※エンジン部の復習やチェックも怠りない。

2級船舶免許

2級船舶免許※船艇には、「試験中」の旗が立てられる。自動車の路上検定と一緒だ。

2級船舶免許

「小型船舶の取り扱い」から実技試験開始

そして、実技試験開始。

実技の試験が始まると、試験をする人以外は桟橋から出るようにいわれる。
受験番号1番のボクは、1組目の一番最初だ。他の2名は遠くから見ているわけだけど、見られていると思うと緊張する・・・・。

点検(船体・エンジン・備品)・ロープワーク・かいらん・トラブルシューティング・エンジン始動・暖気運転・暖気運転終了。ここまでやったところで、次の人に交代するため一旦桟橋から出るように言われる。

ボクのここでのミスは2つ。一つは、ライフジャケットの点検の際に、試験官が着用している分の点検を忘れたこと。自分が着用しているのと船備分はやったが、点検対象は乗船者全員分とされているので、試験官が着ているのも点検要なのだ。

もう一つはロープワーク。ハンドルに「もやい結び」でロープを結ぶように指示されたのだが、緊張のためか全くできなかった。昨日は「もう完璧!」と思えるほどだったのに、何度やっても結び目ができない。焦れば焦るほど頭がまっ白に。。。試験官の「はい結構です」と未完のままに時間切れ。

桟橋で見守っていた講師にその話をすると「その程度は大きな減点にはならないですよ。次の操船に気持ちを切り替えましょう」とのありがたいお言葉。

いよいよ水上に出ての操船実技試験

桟橋での試験が3人とも終わったところで、全員ボートに乗り込んで湖の中央へ。
やはり受験番号1番のボクは一番最初・・・とはいえ、全てを一人で通して行うわけではなくて、何ターンかにわけてそれぞれ一人づつやるんだそうだ。この時は「滑走・変針・避行・後進」「人命救助・蛇行」の2ターンだったかな。次の受験者に操縦席を譲ってボクのターンは終わるわけだが、試験官から指示されたことを一つ一つ行っていくうちに、だんだんと緊張がとれてきた。人の様子をみていると緊張しているのがわかる。思いはみな同じだ。

土曜日ということもあって、湖上にはモーターボートやカヌーなども出ている。蛇行のとき、コース上をカヌーが横切ろうとしていたので、横切り終わるまで発進待機となったりもした。

振り返ってみれば、操船はよくできたと思う。自分でわかっているミスはなし。蛇行で少し大回りしたかなという程度なのだが・・・。

1時間少々で桟橋へ戻ってきて、次は着岸。

ここで順番を変えるとのことで、受験番号3番の人から開始。ボクは一番最後になった。

着岸は、右舷か左舷か好きな方を選べるんだそうだ。ボクの組は全員左舷を希望したが、希望が分かれた場合は、試験官が桟橋を挟んで右や左に移動したりするのだとか。風向きによっては右舷着岸もありかな。

着岸は風にあおられて目標位置より数mも奥になってしまったが、とりあえず着岸できた。

着岸おわったそのまま続いて係留そして解欄。ロープワークでできなかった「もやい結び」は、係留では完璧にできた(笑)。

解欄が終わって離岸。

ここは問題は無く終了。

試験官が操船して桟橋にもどる。係留をお手伝い(もちろん採点対象外)したのち、下船。

これで試験は終了。二組目の人にライフジャケットを渡す。このあとの行動は自由。そのまま帰ってもいいし、見学していてもいい。湖上での出来を講師と談笑しながら、1級へのステップアップの話もきいておく。

合格発表は、来週10/7(木) \(◎o◎)/!

備忘録的メモ

【実技試験】

■科目と配点、合格基準

実技試験の配点は次のようになっている。※()内は合格基準

300点満点で、各科目ともに60%以上、かつ総合で70%(210点)以上だと合格。

[小型船舶の取り扱い] 60点(36点)

発航前の点検

機関の運転

トラブルシューティング

解らん・係留

結索

航海計器の取り扱い

[基本操縦] 120点(72点)

発進・停止

直進

後進

変針

蛇行

安全確認

[応用操縦] 120点(72点)

人命救助

避行操船

離岸

着岸

安全確認

■実技試験の内容

運航前点検で、ボクに出題された内容は以下の通り

試験官)「船体確認をしてください」

前部&右舷甲板指差して「デッキよし」

右舷指差し確認して「右舷よし」

乗り込んで左舷に身を乗り出して「左舷よし」

後方プロペラ周り確認して「船尾付近よし」

試験官)「浸水がないことを確認してください」

エンジンルームの蓋を開けて、「浸水よし」

試験官)「エンジンオイルを確認してください」

オイルゲージでのオイル量確認と、指で触って粘度確認し、「エンジンオイルよし」

試験官)「メインスイッチを確認してください」

オンになっていることを確認して、「メインスイッチON、よし」

試験官)「換気をしてエンジンをかけてみてください」

「エンジンを始動します」

「ブロアースイッチオン」

後ろを振り返りエンジン方向をみながら、ブロアーが動いていることを音で確認する。「換気よし」

キーを捻り、エンジンを始動する。

エンジン始動後、異音異臭がしないことを、エンジン方向をみながら確認する。「エンジン始動よし」

「ブロアースイッチオフ」、ブロアースイッチをオフにする。

「エンジン始動しました」

試験官)「暖気運転をしてください」

「暖気運転行います」

リモコンレバーを前後にゆすり、中立であることを確認する。 「機関中立よし」

クラッチ解除ボタン押しながらリモコンレバーを前進にいれ、指定回転数(1300~1500rpm程度)になるまで前方に倒す。

「暖機運転行いました」

試験官)「暖気運転を終了してください。」

「暖気運転終了します」

リモコンレバーを操作し、中立(ニュートラル)にする。 「機関中立よし」

「暖気運転終了しました」

試験官)「エンジンを停止してください。」

「エンジン停止します」

リモコンレバーを前後にゆすり、リモコンレバーが中立であることを確認する。「機関中立よし」

「エンジン停止」。キーをオフにする。

「エンジン停止しました。」

試験官)「ライフジャケットを確認してください」

反射板の汚れや生地の破れなどがないかと、笛を確認。

自分の分だけではなく、試験官&同乗者が着用しているもの、船装備の全てについて実施し、「ライブジャケットよし」

試験官)「あかくみを確認してください」

百均で売っているような、お風呂の「柄つき手おけ」。穴など開いていないか確認して「あかくみよし」

試験官)「オーバーヒートした場合、どの計器でわかりますか」

TEMPと書かれたメーターを指差して、「冷却水温度計、これです」

試験官)「ハンドルに、もやい結びをしてください」

今朝まで完璧と思っていたのに、緊張のあまり失敗、時間切れ(約30秒~1分か?)。 (´・ω・`)

試験官)「解らんして乗船してください。」

「解らんします」

船首ロープを外す (風などの状況によっては船尾からになる)

船首ロープを持ったまま、船尾に向かう。

船首ロープを踏んで押さえつつ、船尾側ロープを外す。

両方のロープを持ちながら、「解らんしました」

「乗船します」

乗船する

船首ロープをクリートにかけて、所定の位置に両方のロープをまとめる。

「乗船しました」

試験官)「XXの建物に向かって、発進してください。」

「発進します」

スクリューが見えるほど身を乗り出し、船尾を確認する。

「船尾付近よし」

周りを見渡します。

「周囲よし(前後左右よし)」

「前進」

リモコンレバーを操作し、前進ギアにいれる。

指定された目標物に向かって船首を向ける。

船体が直進するようになったら、

「前進しました」

試験官)「滑走してください(増速してください)」

「増速します」

周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「増速」

リモコンレバーを操作し、事前に指定されているエンジン回転数の範囲にあわせる。

船体が安定して滑走状態になったら、

「滑走しました」

試験官)XXの建物に向かって変針してください。

「変針します」

「右よし、後方よし(左よし、後方よし)」

目標物に向かって舵を切る。

目標物に対して直進するようになったら、

「変針しました。」

試験官)「停船してください。」

「停船します」

後方を確認する。

「後方よし」

「減速します」 リモコンレバーを操作し、エンジン回転数を1000回転にする。

「機関中立」  リモコンレバーを操作し、中立(ニュートラル)にする。

「機関中立よし」

「停船しました。」

試験官)「人命救助をしてください。」

「右舷で救助します。準備します」

ボートフックを確認するため、操縦席をたって船尾へ行く。

救助する舷側にボートフックがあることを確認する。

「ボートフックよし」

「風向きよし」(風上を確認します)

操縦席について、周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「前進」

リモコンレバーを前に倒し、前進ギアにいれる。

周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「増速します」

リモコンレバーを操作し、エンジン回転数を1300rpmほどにしてブイに向かう(風上から向かうようにする)

ブイ10メートル前まで進む。

「減速します」「後方よし」

リモコンレバーを操作し、エンジン回転数を1000rpmにする。

ブイ5メートル前まで進む。

「機関中立」

リモコンレバーを操作し、中立(ニュートラル)にする。(風上から向かった場合は、風によって中立でも船は進むので中立でかまわない)

「機関中立よし」

ブイにあてるぐらいのつもりで接近。ブイが右舷船首にきたら、舵を左いっぱいに切る。

席を立ち、右舷でブイを取り込む。

「救助しました」

試験官)「xxをこのコンパスで計ってください。」

コンパスを渡されるので、指定された目標物の度数を計る。

「xx度です」

試験官)「xxに向かって後進してください」

「後進します」

船尾に行き、スクリューが見えるほど身を乗り出して船尾を確認する。

「船尾付近よし」

操縦席に着席。

周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「後進」

リモコンレバーを操作し、後進ギアにいれる。

目標物に向かってしばらく後進する。試験官に「はい結構です」と言われるまでひたすら後進。。。。

「後進しました。」

試験官)「蛇行してください。」

「蛇行します」

周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「前進」

リモコンレバーを操作し、前進ギアにいれる。

周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「増速します」

リモコンレバーを操作し、事前に指定されている回転数の範囲に合わせる。

「第1ブイを右舷にみて蛇行します」

蛇行を行う(ブイには近づきすぎないようにする)

最後のブイを回ったら、蛇行開始時の針路に戻す。

「蛇行終了しました。」

試験官)「ボートフックを準備し、着岸してください」(右舷か左舷、どちらかを選べるが、左舷が楽)

「着岸します」

「準備します」

ボートフックを確認するため、操縦席をたって船尾へ行く。係留ロープをクリートから外し、足元にまとめておく。

「ボートフックよし」

操縦席にもどって、周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「前進」

リモコンレバーを前に倒し、前進ギアに入れる。

桟橋に向かって30~45度で進入する。

5メートル手前まで進み、リモコンレバーを中立(ニュートラル)にする。

「機関中立」

惰性で桟橋に向かい、2.5メートル手前で舵を右にいっぱい切る。

桟橋と船が並行になったら、リモコンレバーを後進ギアにいれる(後進はしない。あくまで行き足を止めるだけ)

行き足がとまったら、船尾に行って桟橋を掴んで、

「着岸終了しました。」 もし桟橋に手が届かなかったら、ボートフックで寄せる。

試験官)「後進離岸してください。」

「離岸します。」

桟橋を手で突き放し、船体を桟橋から離す

船尾を確認する(スクリューが見えるほど身を乗り出す)

「船尾付近よし」

周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「後進」

リモコンレバーを操作し、後進ギアに入れる。

舵を右に切る(船首が桟橋に当たらない程度)。

「船首よし」

30メートルほど後進する。

リモコンレバーを操作し、中立(ニュートラル)にする。

「機関中立」

「離岸終了しました。」

試験官)「係留してください。」

「係留します。」

船から係留ロープを引き出します

船首・船尾両側を持ち、下船します。

船首側ロープを踏み、船尾側を係留します。

余ったロープはまとめます。

船首側ロープをもち、船首に回ります。

船首側ロープを係留します。

余ったロープはまとめます。

「係留しました。」

以上、こんなところかな。

■関連リンク
2級船舶免許取得記~その1(準備編)
2級船舶免許取得記~その2(実技講習)
2級船舶免許取得記~その3(受験編)
2級船舶免許取得記~その4(完結編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(準備編)
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独学で1級小型船舶免許取得~その2(受験)
独学で1級小型船舶免許取得~その3(おわりに)