5月の話題で、何かとても重要なことを忘れていると思ったら・・・今日(6/20)に思い出しました。
なぜか・・というと、今日、Stage AというVirusが広まって、社内はちょっとしたパニック。
・・・・というわけで、5月にさかのぼって記述します。
日本はGWのまっただ中だというのに、ここアメリカではそんなこと全く関係なしに"仕事!仕事!"の毎日。
そんなこんなの5/1、1通のE-Mailが社内をパニックにおとしいれた。
そのE-MAILとは・・・・「I LOVE YOU」というタイトルのE-Mail。
こんなタイトルのMailが突然届けば、ヒネくれた性格の私のような人間は、まぁ何かしらか疑いは持つよね。
情熱的にいつも「I love you…..」と言ってくれる人がいるような人は別として・・・さ。
へそ曲がり&ヒネた性格の私は、例え送り主が知人&友人等であったとしても、こんなタイトルのMailをもらったら「おや?何だ!?」となるのだ。 で、「うーん、やつ等は、何かしらたくらんでいるのかも?!」と。
そんな話はさておき、本題へ。
この「I LOVE YOU」というMailは、そう、VIRUS。
VIRUSは、ざっといくつかの種類に分けることができる。
まず、大きくは、善玉と悪玉。
善玉:感染してもシャレあるいは苦笑いで済むようなもの。例えば、普段は潜んでいてお正月になると「A Happy New
Year」などと表示したりする。あるいは、ネットワークに接続されているPCのデスクトップをウサギが太鼓をたたきながら順番に渡り歩き、ウサギがデス
クトップを横切っている間はPCが使えなくなるようなもの。
これらは、笑って済まされるようなものなので、被害というほどのものは発生しない。
こういった種の善玉Virusは、MacintoshのVirusに多い。
悪玉:悪行は数知れず。愉快犯ともいえるのかも知れない。個人的or社会的にも大きなダメージを残し、それを目的の一つとしている。その悪玉の中でも何種かに分別することができるが、その悪玉VIRUSの行う悪さとは・・・・
1:潜んで、ユーザーにはわからない様に何かしらかワルサ(入力されるパスワード情報を盗んで、特定のMailアドレスに密かに送付したりする)をするもの。>>トロイの木馬タイプ
2:感染したPCに何かしらかの悪さを行う。殆どの場合、個人が溜め込んだファイルの破壊を行う。
特に、xx.docとか、xx.jpgとか・・・の個人的なファイルの破壊を行うものがほとんど。
3:被害が個人のPCのみならず、Mailサーバーやネットワーク等にまで及び、その環境破壊を主な目的とするもの。例えば、感染したPCのアドレス帳から任意にピックアップしたあて先に対して自分自身を送付するもの。
この3に該当するのが、今回の「I LOVE YOU」 Virus。
1:Virusに侵されたMailを受信者が開封。
2:すかさずその受信者のPCに感染し、そのPC上のMailのアドレス帳のあて先を無作為にピックアップし、Virusが添付されたMailを送付。
3:その送付されたMailを受け取った人が開封すると、そのPCのアドレス帳を使ってまた・・・・・
・・・とねずみ算的に増えていく。
爆発的に増大するMailの量に、そのうちMailサーバー耐えられなくなり、サーバーが停止してしまう。
仮に、1通の「I love you」Mailを開いて感染してしまって、Virusが無作為に10人に感染Mailを送って、受け取った全員がまた開封してしまったとすると・・・・
1通の「I love you」 Virus→10通→100通→1000通→10,000通→100,000通・・・・・と爆発的に増大するのだ。
これでは、普通の企業が使用するような「社内Mailサーバー」なんて、ひとたまりもない。あっという間にダウンしてしまう。
Virusといっても所詮は「コンピュータプログラム」なので、実行できる環境でないと動作しない。
例えば、Mac用のVirusはWindows上では動かないし、その逆もそう。
(でも最近は、WinとMacのどちらでも動く"ExcelやWordとかのマクロ"を利用したVirusもあるので、一概に安心はできない)
また、Textファイルは「実行可能なプログラム」ではないので、Virusである可能性は低い。
「低い」というのは、「xxxx.txt.vbs」とかいう風に、一見「Txt」なんだけど実は実行可能であったりと、巧みに正体を隠している場合があるから。コンピュータに詳しくない人だと気がつきにくい。
また、最近は、E-Mailが普及して、そのメーラーの1つ「Outlook Express(以下OE)」を使っている人も多いと思う。
そして、PC初心者ほど、初めからPCに付いているOEを使っている人が多いと思うのだけど、このOEをターゲットにしたVirusが多いのなんの。OE
は機能の点からHTMLメール(Mail内に画像が表示されたり、色がついていたりするもの)をサポートしていて、且つ、初期設定のままだとHTMLメー
ルに含まれるVBS(Visula Basic Script)を自動的に実行してしまう。(最近は初期設定値が"実行しない"に変更されたらしいけど)
このVBSも「実行可能プログラム」なので、Mailを受け取っただけで知らない間にVirusに感染してしまう・・・・という状況になってしまうらしいのだ。
「初心者向けに設定は簡単に&見た目のキレイさ&便利さ」をとるか、「相応の知識がある人だけが、必要に応じて自分で設定する」という形をとるか・・・の選択は難しいのだろうけどね。
残念なことなんだけど、Virusは日々、「新種」はもちろん、「変種」や「亜種」が増えていってる。
「Anti Virus」のソフトウェアは、常にこの「新種」に対応していかなければならない。(イタチゴッコなんだけど・・・)
なので、「私のPCにはAnti Virusのソフトが入っているから・・」と安心できないのだ。「Anti Virusのソフトウェア」は、常に最新のVersionにしておかないと、全く意味がない。これは、人間の病気と一緒。「万能薬」はないのだ。
Anti Virusソフトウェアは、色々あるけど、
「Norton Antivirus (Symantec Corp)」 や 「ヴィールスバスター」が有名どころ。