他の有料道路としては、Tunnelや橋がある。
これらは、乗る場所と降りる場所が決まっているので、Ticketが必要ない。乗るとき(入るとき)にお金を支払う。
その支払い方法には大抵2種類あって、
●現金払い
●機械読み取り式の、別途まとめ払い
の2つ。
後者は、事前の契約&支払いのためのクレジットカードの登録を行い”発信機”を入手する必要がある。よって、日常的に有料道路を常用するような人、もしくは付近に居住している人が主に利用する。
(ここ東海岸のNY・NJ・PA付近では、”EZ-Pass”という名称)
Gateは、EZ-Pass用と現金用に分かれているので、現金払いの場合は、「Full Service」と表示されているGateに行く必要がある。 (下の写真)
EZ-Passは、車のスピードを落として(約5mph程度:10km/h弱)Gateを通過するだけ。車に取り付けた発信機の信号を読み取って毎月クレジットカードにチャージされる(この発信機は事前の登録時に配布される)。この発信機、タバコ程度の大きさで、フロントガラスに貼り付け・もしくはバイザーにクリップで固定するようにできているのだが、これを狙っての車上荒らしもあるので、多くの人はダッシュボード内にしまっておくようだ。必要時にフロントガラス付近に手でかざせばいいだけなわけだし。
EZ-PASSのGateは無人なのだが、前方と後方にカメラが備え付けられていて、ライセンスプレートとドライバーが撮影されている。”強行突破(?)”の場合には、これが証拠となる。
「なぜ後方にもカメラが?」という疑問もあるだろうが、これは州によって、車の前部のライセンスプレートが無い場合があるから。NY州はNJ州は車の前後へのプレート装着が義務なのだが、PA州は後ろだけ(任意というわけでもなく、そもそもが1枚しかないのだ)
旅行者等は、前者の”現金払い”を利用することになる。
現金払いについては別にどうってことはなく、Gateは有人なので、そのまま現金を支払うだけ。
(写真のHolland Tunnelでは、車は$4)
そうそう、有料道路の支払い方法で、もう一つあった。
上記のHolland Tunnel等の「数ドル」という料金ではなく、25セントとか50セントとかといった小額の料金の有料道路。
(New Jersey州だと、Garden State Parkwayがそう)
これは、EZ-Passでの利用の仕方は同じだが、現金払いに関して2つのケースがある。
●手持ちのコインがきっかりあって、お釣りを受け取る必要のない場合
●コインの持ち合わせがなく、お釣りが必要な場合
それぞれの場合によって、EZ-PassのGate以外に2つのGateを選ぶ必要がある。
前者(お釣り無し)の場合は「Exact Coin」と表示されているGate、後者(お釣り要)の場合は「Need Change」と表示されているGateになる。
後者はお金を差し出してお釣りを受け取るだけだから説明は不要だと思うので、前者の場合を説明する。
無人のGateに大きなバケツのようなカゴがついていて、そこに料金分のコインを投げ込むのだ。
そうすると、カゴの下の方にコインが落ちていって、正しい金額かどうかが計算される。それが確認されると前方の信号が青に変わる(もしくはGateが開く)ので、車を発進させる・・・という具合。
ここで使えるコインは、やはり25・10・5セントのみ。1セント(Penny)は使えないので注意が必要。
ちなみに、この小額の有料道路、数マイル(数k/m)走ったらまた料金所・・・・の繰り返し。
「もー面倒だなぁ、どうせならチケット式にして、最後にまとめて払った方が混まないし効率がいいのに・・」とも思ったが、前述の「NJはフルサービスのGSのみ」と同様、雇用機会を確保するためのようだ。
渋滞緩和のためにEz-Passを、雇用機会確保のために”有人のGate”を・・・という目的があるらしい。
アメリカでは、ホントに1セントは使えない場合が多いのだ。逆に25セント(Quarter)はよく使うので、私は車に常に20枚程度は常備している。