アメリカのガソリンスタンドでは、給油を自分で行う"セルフサービス"が一般的(セルフの方がガソリンの単価がちょっとだけ安い)
日本のGSと全く同様の"フルサービス"も大抵あるのだが、私は、寒くて外に出たくないときとか以外は使わない。(ちなみに、「FULL」と書いてあるところに車を停めるだけでGSのオジサンが出てくる)。
ここでウンチク
New York州とPennsylvania州の間に「New Jersey州(以下NJ)」があるのだが、このNJは州の法律によってフルサービスしか認めていない。セルフサービスが存在しないのだ。なぜこんな法律があるかというと、どうも雇用機会を確保するためのようだ。PAやNYのセルフサービスのあるスタンドでは、広いGSに店員(というのかな?)は1人という場合がほとんど。また、コンビニを併設しているスタンドは、基本的にGSのエリアには人がいない。ところが、NJの大きなGSだと、3~4人の店員がいるのだ。
ウンチク終わり。
FULLサービスのメリットとしては、「寒い日でも車から出ないで済む」&「トロトロやっているオヤジにイライラすることがなく、給油がスピーディに行える」・・・といったこと。
ただ、FULLサービスは、人によってはTipをとられる場合がある。
(通常は、給油のみ程度なら基本的にはTipは不要)
・・・というのは、GSのオヤジが、例えば・・・
$19.50とかのハンパな金額で給油を止める>>$20出して、「釣りはいらない」といわれるのを期待。
といった感じ。
こういう場合には、お金を払ったときから、お釣りを用意する動作の前に、ちょっと間があく(ホンの1~2秒)。
この間、彼らは「釣り、いらないよ」と言われるのを待っているのだ。
で、そう言ってもらえない場合には、シブシブとお釣りの勘定を始める。
(全てのケースがそうだとは言い切れないが)
なので、Tipを出したくなければ無視していればいいのだ。
セルフでの給油の方法はいたって簡単。
場所によって操作が違う場合があるものの、おおまかな流れは一緒で以下のようになる。
●支払方法の選択
●給油するガソリン種別の選択
●給油開始
●給油終了
●支払い
の順。
まずは一番簡単な、クレジットカードで支払いの場合。
クレジットカードで支払う場合、窓口(カウンター)に行く必要がない。右写真の給油場所だけで全てが完了する。
1:カードを読ませる(右写真の左側、電卓のようなパネルの右横)。「Credit (Outside)」や「Credit (Inside)」とか「Cash
(Inside)」とかと表示されたボタンを押す必要があるときもあるが、Outsideとはこの場所で済ませる場合で、Insideとはキャッシャーに
行って支払い手続きをする場合。
カードリーダには「Insert Card & Remove Quickly」と表示されている場合がほとんどで、カード挿入口に「シュッ」とスライドさせるだけ。この後、クレジットカードの照合まで数秒掛かる。大抵は「One moment Please…」と表示される。
2:照合できると、場所によっては、ここでレシートが必要か否かを確認してくる。(場所によっては、給油の後の場合もある)
3:給油するガソリン種別の選択。レンタカー等の場合、特に指定されていなければ"レギュラー"で十分。写真のようにホースが分かれている場合は、レギュラーのノズルを取り、車の給油口に入れる。場所によっては、ホースが分かれていない場合があり、この場合は、ボタンを押して選択するようになっている。
4:ノズルを給油口に入れれば、後はノズルのレバーを握って給油を開始するだけなのだが、場所によってはもう一段階の操作が必要な場合がある。給油開始の「START」をする必要があるのだ。この操作方法は、場所により様々で、右写真のような「STARTボタン」があるところもあれば、右下写真の「ノズルがのっかっていた台座を「ガコン」と上(又は下)に動かす場合もあれば・・・。(後者の場合は「Lift lever」と書いてあるハズ)
ちなみに、レギュラーを入れるつもりが間違えてプレミアムのボタンを押しちゃった場合などは、このSTART操作をする前であれば取り返しがつくハズ。
5:ノズルのレバーを握って給油を開始する。満タンになれば勝手に止まるので、握りつづけなくても良いようにレバーを固定する"つっかえ棒"が付いているのだが、これが壊れている場合が多くある。その場合は、給油終了まで握りつづけていなければならない。
6:満タンになると勝手に止まるので、ノズルを元の場所にもどす。そうすると、ノズルが戻ったことをセンスして、自動的に給油終了となる。レシートがプリントアウトされるので、そのレシートを受け取って、車の給油口を閉めておしまい。このとき、給油口を閉めるのを忘れないように!!アメリカの車は、給油口のフタが紐で繋がっている場合が多いので、トランクの上等に置いたまま走り去ってしまうことはあまりないのだが・・・・ガソリンスタンドの出入り口付近で落っこちているものをタマに見かける・・・・・。 (^_^;)
次に、キャッシュでの支払いの場合。
1:現金払いの場合、当然上記1の操作は必要がない。
但し、「Cash (Inside)」と書いてあるボタンを押す必要がある場合はある。
2&3:クレジットの場合と同様
4:START操作をするところまでは同じだが、この後に屋内にいるキャッシャーがSTARTしてくれるのを待たなければならない。また、給油前に支払いをする必要がある場合もある。この場合は、例えば先に$20払っておくと、$20ブン入ったところで勝手に止まる。逆に、$20払っておいたのに$15ブンで満タンになったとしても、ちゃんとお釣りを返してくれるので大丈夫。
前金が不要な場合でも、キャッシャーが混んでいるとかの場合だとなかなかSTARTしてくれなくてイライラする場合もある。
5&6:クレジットの場合と同様。給油完了後、キャッシャーに行って支払いを済ませる(前金が多かった場合は、お釣りを受け取る)のだが、このとき給油ポンプの番号(必ず書いてある)を告げる必要がある。
ちなみに、昼間は後払いのGSでも、深夜の現金払いの場合は、まず間違いなく前払いとなる。
理由は言わなくてもわかってもらえると思うが・・・・・これがアメリカなのだ。
ちなみに(その2)、右上の写真の"87"とは、ポンプの番号ではなく、ガソリン単価のことでもない。
これは、このガソリン(写真の場合はレギュラー)のオクタン価を意味する。
日本のレギュラーって確か90程度だったと思うので、日本に比べるとオクタン価が低いのだ。
(最高級のプレミアムだと98~102程度の表示かな)。そういえば、アメリカの車のハイオク仕様って見たことがないが、あるのかな?
プレミアムを入れている人を観察すると、多くの場合は、LexusやAcuraやMercedez等の高級車・もしくはスポーツカー系の車のようだ。
ここでTips。
現金払いの場合は、給油が自動的に止まった後にレバーをチョコチョコと握って、任意の金額で止めることをお勧めする。
なぜかと言うと・・・
1:コインを増やさないためにキリのいい金額にする。例えば、$15.61で止まったなら、もうちょっと入れて$16ちょうどにする。(自動停止から、まぁ0.5ガロン(1.9リッター)程度は入るから、$1前後分は入る)
2:逆に、手元にたまったコインを使うために、わざとハンパな金額で止める。特に1セント(Penny)コインって、こうでもしないと使い道がないままどんどん溜まっていく。日本の1円硬貨と違って、Pennyは受け取ってくれる場所が限られるのだ。