ちょっと昔にくらべれば、独自ドメインの運用コストは随分安くなった。ボクがはじめて自分のドメインを取得した当時は、.comドメインが国内レジストラで7000円ぐらい、海外レジストラでは30ドル程度だったので、米NetworkSolutions社で契約したのだけど、格安の国内レジストラが誕生して以来、国内でも価格破壊がはじまったことで、いまでは年間1,000円をきるのが当たり前になった。
期間限定のキャンペーンなどでは、400円程度のものも結構ある。 ボク自身、.com、.jp、.netなど多くのドメインを管理しているので、少しでも金銭負担が軽くなったことはありがたい。その維持費用はアフィリエイトやドメインパーキングなどを使ってドメイン自身で稼ぐようにはしているものの、維持コストは安いに越したことはない。
しかしながら、安くなりすぎた感もある価格を是正するためか、2007年秋に.comなど一部のドメインでの値上げの動きがあった。米国からはじまったこの動きに追従して、国内でも各社値上げしてきているようだ。ドメイン取得時にはきちんと価格を確認した上で契約することをお勧めする。
そういうわけで、ボクのドメインの年次更新を機会に、格安レジストラ毎のドメインの価格比較をしてみた。
まだ値上げをしていないレジストラもあるようなので、取得の際には慎重に確認してください。
なお、リンククラブについては、年間利用料としてユーザーあたり100円がかかる(複数ドメインを管理しても100円だけ)。
※2008年05月現在の価格
ドメイン | リンククラブ | お名前.com | Value Domain |
---|---|---|---|
.com | 770 | 950 | 990 |
日本語.com | - | 950 | 990 |
.net | 770 | 790 | 790 |
日本語.net | - | 790 | 790 |
.org | 770 | 950 | 990 |
日本語.org | - | 950 | 990 |
.biz | 770 | 950 | 990 |
日本語.biz | - | 950 | 990 |
.info | 770 | 950 | 990 |
日本語.info | - | 980 | 990 |
.mobi | - | 1,980 | 1,980 |
.asia | - | 1,970 | 1,970 |
.name | - | 3,480 | 1,110 |
.jp | 3,150 | 3,360 | 3,390 |
日本語.jp | - | 650 | 660 |
co.jp | 3,150 | 3,150 | - |
or.jp | 3,150 | 3,150 | - |
.gr.jp | 3,150 | 3,150 | - |
.ws | - | 2,940 | 3,300 |
.us | - | - | - |
.tv | - | 4,620 | 3,490 |
.be | - | - | 1,850 |
.at | - | - | 4,430 |
.am | - | - | 9,350 |
.fm | - | - | 9,350 |
.la | - | - | 4,190 |
.me | - | 2,310 | - |
複数のドメインを管理するのであれば、現在のところはリンククラブが一番安くなっている。ただし、ブログやメールなどを独自ドメインで運用する場合はDNSが必要になるのだが、レジストラによっては独自DNSサーバーを持っていない場合があり、リンククラブもその一つだ。この場合、外部のDNS、もしくは自分で立ち上げたDNSを使うように設定するのだが、設定方法はレジストラによって異なるので気をつけよう。 ボク自身はどちらのタイプのレジストラも使っていて、あまり気にしていないが。。。。 もし自由度の高い高機能のDNSサーバーを使いたいのであればバリュードメインがお勧めなのだが、自由度が高いかわりに、設定方法は少々わかりにくいかもしれない。
レジストラについて、ボクは10年ほど前にはじめてMyドメインを取得して以来いくつかのレジストラを使ってきたが、今はドメインの更新時点で一番安い会社に移管してしまうことが多い。
このほかにも、Microsoft Office Onlineでは、独自ドメインのメールアドレスとホームページを無料で作成できるが、Microsoftだけに、CGIやPHP、データベースなどはサポートされない。そのような機能的制限があっても構わないのであれば、検討の余地はあると思う。
ボクがはじめて独自ドメインを取得した頃は、国内と比較して海外の方が圧倒的に安かったのだが、現在ではほとんど差がなくなっていて、むしろ国内の方が安い場合もある。いまでもボクは Network Solutions社を利用しているし、レジストラ最大手である GoDaddy などのサイトも利用しているのだが、ほとんどは機能的にメリットがある場合だけだ。そうでなければ、わざわざ海外レジストラを利用する必要はないと思う。また、海外のレジストラの多くは、Whoisデータベース上にある自分の個人情報が公開されるのが基本となっている。公開したくない場合は、オプション利用料を別途支払ってレジストラの窓口を代理公開することができるのだが、国内のレジストラは代理公開を無料サービスにしていることがほとんどなので、この点でも国内レジストラの方が魅力的ではある。
ただ、海外レジストラでは頻繁にキャンペーン等をやっているので、激安でドメイン取得できる場合がある。例えば「.info」は、年間1ドル少々で取得出来るケースもあるので、希望するドメインが取得できるようであれば十分に利用価値はあるのかな。