独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その1)

【独学で特殊船舶免許を受験 その1】

ついに試験当日。
特殊小型船舶試験の場合、受験者数にもよるのだろうけど、基本的には午前が学科で、午後に実技を行う1日試験。試験会場への集合は朝9時となっていたのだが、これは全ての試験を受ける人の場合のようだ。
ボクは2級試験の時に身体検査に合格しているので、以降1年間は身体試験が免除となっている。試験機関に確認したところ「学科試験開始に間に合えばいいです」とのことだったが、船艇の下見などもしたかったので9時前に着くようにした。学科試験は10時開始が多いようだが、受験者数によって身体検査の所要時間は変わるので、その後に行われる学科の開始時間も流動的。当日のスケジュールは当日朝のオリエンテーション時に説明されるが、受験者が少ないと繰り上がる場合もあるので、遅れないように注意したい。

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試験会場は千葉県市川市。一般の利用も可能な河川であるが、11月末ということもあって、一般のボートや水上バイクはいなかった。
当日の受験者は、ボクを含めて8名程度。試験員は1名で、ひとりで学科試験監督から実技試験員までの全てをこなすので、受験生が少ないとはいっても忙しそうだった。
受験者の年齢層は、やはり20代~30代前半かな。女性はいなかった。みなスクール受講者のようで、独学受験はボクひとりだけだったようだ。

■学科試験の内容

学科試験については、特に変わったことも無いので簡略に。

2級を持っているので特殊運航(問23~40)の18問だけ回答すればよく、見直し含めても30分程度で終了し退室。試験後に掲示される模範解答によれば、全問正解だった。

この後で、もう一度集合して、いよいよ実技試験!

独学で特殊船舶免許取得

 

■実技試験の内容

学科試験が終る頃、試験船艇は見れるように開放されていたので、集合までの合間を利用して試験船艇のチェックをした。スクールで受講したらしい他の受験生たちは、お互いに習ったことを確認し合いながら復習していて、その会話がとても勉強になる(笑)。船艇を眺めているフリをしながら、聞き耳を立てて聞いていた。DVDでは、シートの外し方やエンジンルームの開け方までは説明されていないので、ずごく不安だったのだが、試験艇はあらかじめ取り外してあるようだ。

独学で特殊船舶免許取得

この後の操縦試験は12時頃から行われるのだが、1人あたりの試験時間はだいたい10分程度が目安らしい。
ボクの受験番号は 12:50頃にこの場所に集合とのことだった。この辺りは、学科試験開始前に説明があるはずなので、ちゃんと聞いておこう。

実技試験会場に一旦全員が集合する。10:50ぐらい。
ここで、出航前点検とロープワークの試験が行われる。
一通り説明があり、受験番号ごとにだいたいの予定時間が言い渡される。

マリーナの船艇置き場で出航前点検の試験が開始される。

以下、ボクへの試験内容だ。

<船体の点検>

・「ハルの点検を行ってください」
ぐるりと一周しながら船体下部外板をチェック。しゃがみこんで確認する。
後部のなんとかっていう翼にガタツキがないかもチェック。
「ハルよし」

・「ジェットノズルの点検を行ってください」
まずボクはここで失敗をしてしまった。”ジェットノズル”と指示されたのに、ボクが行ったのは下の通り。
→まずハンドルバーを左右に動かして感触を確認
中立の状態でジェットノズルの向き確認
右いっぱいに切ってジェットノズルの向き確認
左いっぱいに切ってジェットノズルの向き確認
「ジェットノズルよし」
これはジェットノズルの点検ではなく、ハンドルバーの点検動作であることに気付いたのは試験終了の後。
「ジェットノズルよし」といった後、試験員が「ん?点検終了ですか?」と聞いてきたのだが、ボクは「はい、ジェットノズル点検終了です」と再び答えた。試験員の反応がずっと気になって、試験後にテキストみて間違いに気付いた・・というわけ。

<エンジンの点検>

・ビルジの確認
→エンジンルームは開いているので、覗き込むように確認。
右舷や左舷から角度を変えて覗き込みながら「他になにかやることあったっけ?」と考えるが思いつかない。
隅々まで指差して確認。
「ビルジよし」
・キルスイッチケーブルの確認
→キルスイッチはわかるが、ケーブルが見当たらない。焦りながらハンドル周辺を探していると試験員が「そこ、開けてみてください」と教えてくれた。
ハンドル下のカバーを開けると、探していたキルスイッチコードが2本入っていた。
一本づつ、傷などがないかを確認。
「キルスイッチコードよし」

<法定備品>

・信号紅炎
→2級の時に説明された通り
期限を指さし確認して「信号紅炎よし」。
この時「ケースから出して確認するんだっけ?」と迷ったが、透明ケースから出さなかった。

・船艇検査証
→検査証の存在を確認
検査証に書かれている番号と、船体横に書かれている番号が一致することを確認。
検査証票は左右貼ってあるので、どちちらも確認する、
「船体検査証よし」

<ロープワーク>

・もやい結び
→楽勝

独学で特殊船舶免許取得

これで発航前の点検の試験終了。ここまでは2級の時とほとんど変わらず。
唯一、ジェットノズルのミスが悔やまれるが、まだ気持ちには余裕があった。

問題はこの後だ。。。。。(「受験編その2」に続く!

 

■関連リンク
2級船舶免許取得記~その1(準備編)
2級船舶免許取得記~その2(実技講習)
2級船舶免許取得記~その3(受験編)
2級船舶免許取得記~その4(完結編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(準備編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その1)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その2)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(完結編)
独学で1級小型船舶免許取得~その1(準備)
独学で1級小型船舶免許取得~その2(受験)
独学で1級小型船舶免許取得~その3(おわりに)

コメント

  1. […] さてあとは、試験当日「受験編(その1)」に続く。 […]

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