当然といえば当然なのだが、アメリカと日本では交通法規が違う。
ま、標識等のことは置いておいても、特に大きく違うのは子供や弱者に対する扱い。
通学時間帯、朝7時半ぐらいから9時半ぐらいと夕方3時ぐらいから5時ぐらいの間、学校の前の道でよく見かけるこの標識。
子供の飛び出しによる事故を防止するために、この時間帯だけ15mph(約25km/h)に速度規制が行われる。
この標識から、「END SCHOOL ZONE」の標識までの間が規制される。ここの学校の場合、約300m程度の区間なのだが、規制されていない時間帯は35mph(約60km/h)の道。みな、この制限は遵守している。
ちなみに、この速度制限区間でスピード違反などで捕まると、罰金は少なくとも通常の2倍の上、非常に重い罪になる。
約300mほど先に、このような標識がある。
ここまでがSchool Zone。
ここから先は、通常の速度制限が適用される。
逆に言えば、上の写真の標識が点滅している場合、その標識の下からこの標識までは15mph以下でゆっくりと走らねばならない。
上記と同様に、日本人にはあまり馴染みのないこの光景。
学校が遠い等の理由で、アメリカでは車での送り迎えが当たり前。あとはスクールバス。そしてそのスクールバスの運行に際しても、子供たちを保護するための交通法規がある。
バスがこのように「STOP」サインを出している場合は、子供たちが乗り降りしているとき。当然、飛び出しも考えられるわけで、このサインが出ている間は、後続車はもちろん、対向車も停止しなければならない。
対向車に限っては、「明確な中央分離帯がある場合は除く」なのだが、分離帯がない場合(この写真のような道)は、双方向ともバスの前後で停止しなければならない。一時停止ではなく、サインが消えるまで停止。
これを無視して停まっているバスを追い越したりすると・・・・これまた重罪。
それだけで酒酔いなんかよりも遥かに重い「免許、一発取り消し」もあり得るほどの重罪なのだ。
2つ目のバスの場合、追い越しただけでそれほどの重罪なのだから、万が一事故なぞ起こした日には・・・・
とはいえ、子供たちを保護するこの法規、とても納得させられるものがあります。