2級船舶免許取得記~その4(完結編)

2級船舶免許試験を終えて

試験発表は・・・無事合格。
Webでの発表をみることができない人は、スクールにtelで問い合わせると教えてくれる。この辺はスクール受験ならではの至れりつくせり感。

試験を終えてみての感想など。
実技試験では、やはり操船技術よりも安全確認が重要視されるようだ。「安全確認」の試験であると言ってもいいほどなので、操船を覚えるより優先して、まずはしっかりと安全確認を覚えたほうがいいと思う。

配点とかコツとか

「小型船舶の取扱い」の部分では、安全確認項目はない。「小型船舶の取扱い」の配点は、たったの60/300点。多少不出来だからといって、あまり気にすることはない。だからといって、「小型船舶の取扱い」も少なくとも配点の50%(30点)はクリアしておかないと不合格になってしまうが。。。。

「安全確認」とは、
・最初の運行前
・途中の離岸前
・後進時
この3点については、怠ったときの減点がとても大きいようなので要注意だ。必ず操縦席を立って後ろまで行って水面を覗き込み、スクリュー付近や、後方の確認をすること。その後、試験官に「船尾付近ヨシ」と報告する。操縦席にもどって、前後左右を確認して「周囲ヨシ」と報告する。
これを1つでも抜かしたら、配点240点中の80点くらいは減点されるものと思ったほうがいいようだ。

合格したければ絶対に「安全確認」だけは忘れないこと、これがポイントだろう。

次に重要なのは、やはり安全確認になるのだが、変針(右か左に曲がる場合)の時は、必ず右なら右前方&右後方、左なら左前方&左後方を確認すること。最近の採点基準では、振り返るなどの動作ができていれば発声しなくてもいいらしいのだが、発声しておいて損はないので、声を出したほうがいいと思う。(ただし、声だけ出して、動作が伴っていないのは減点対象)

3番目に重要なのは、これも安全確認のひとつだが、減速や停船する場合は必ず後方確認すること。後ろを振り返り確認して「後方ヨシ」の発声だ。
念の為、増速の時も含めて前後左右を確認して「周囲ヨシ」だ。

人命救助のコツは、船首にブイ(要救助者)を軽くぶつけるくらいのつもりがちょうどいいようだ。スクールの講師からもそう教わった(・・・かといって思いっきりぶつけてはいけないようだが)。大事なことは「機関停止」していることで、スクリューが動いた状態であってはならない。

着岸だが、技術的難易度としては一番高いと思える。でも、難易度が高いということは、うまく出来なくて当たり前なんだと思っていればいい。上手なことよりも「安全確認」を忘れないことが大事。

後進も難しいかもしれない。ボートはその特性上、ハンドルを直進にしていても車のように真っ直ぐ後進しない。まずは安全確認、船尾まで行って船尾付近を確認し「船尾付近ヨシ」だ。初心者なんだから、少しぐらい真っ直ぐに進まなくても気にしないことだ。
(講師によると、女性はみなこの後進が一番苦手のようだ。なぜか、男性の感覚とは逆にハンドルを切ろうとするものらしい)

あと、避行操作で横切り船の絵を見せられて動作を聞かれるものがあるが、行き合いも含めて4パターンある。
行き合い(正面からボートがくる)以外の3つについては、もしわからなければ停船でもOK(減点無し?)とみなされるようだ。この停船時にももちろん、安全確認のための後方確認と「後方ヨシ」の発声が必要だ。

蛇行は、ブイにぶつけないようにさえすれば大きな減点はないと思うので、なんとかなる。

離岸は、「安全確認」の船尾付近ヨシと前後左右ヨシだが、後方離岸は技術的にはちょっと難しいかもしれない。選べるなら前進離岸が楽と思う。
(失敗しても、致命的な減点にはならないと思うが)

最後に、これから小型船舶免許取得を目指している方、合格はけっして難しくはないのでがんばってください。

 

2級船舶免許

関連リンク

2級船舶免許取得記~その1(準備編)
2級船舶免許取得記~その2(実技講習)
2級船舶免許取得記~その3(受験編)
2級船舶免許取得記~その4(完結編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(準備編)
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独学で1級小型船舶免許取得~その1(準備)
独学で1級小型船舶免許取得~その2(受験)
独学で1級小型船舶免許取得~その3(おわりに)

 

 

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