Rebate

アメリカでよくあるものの一つにRebateがある。
これは、特に電化製品やコンピュータ関係のものにありがちなのだが、購入後に購入した製品に付属しているハガキ等をメーカーに送付すると、いくらかのお金が戻ってくるというもの。
初めは、「どうせなら、最初から値引きすればイイジャン」と思っていたが、なんとなくそのメーカーの意図がわかってきた。
・・・というのは、いくつかの事情があって、それというのは、
●アメリカ人は基本的にモノグサ(メンドくさがり)
●アメリカ人はお金にシビア(悪く言えばケチ)
●メーカーは消費者の個人情報が欲しい
●メーカとしてはユーザー登録をして欲しい。
・・・・などなど。
これらの理由を考えると、このRebateというシステム、この条件にとてもよくマッチする。初めから値引きして売ると、モノグサなアメリカ人は、販売店
も消費者自身も何もしないのだ。保証書の記入もしないし、ユーザー登録等もしない。これがメーカーとしてはとても不都合。なので、「面倒でしょうが、手続
きを踏んでくれればお金が戻ってきますよぉー」というエサを使うようだ。いくらかでもお金が戻ってくるとなれば、お金にシビアなアメリカ人は手を煩わすこ
とは平気なのだ。
“合理的発想”といえば聞こえがいいが、逆にいうと「見返りが何もないなら、何もしないというのがアメリカ人・・・」だと思う。

この写真は、Windows2000を購入したときのRebateのもの。約$150で購入してRebateが$70なので、実質は$80程度とい
うことになる。消費者としてはお金が戻ってくるし、メーカーとしては購入者情報が手に入るし、どちらも丸く収まる・・・ということです。Win2Kの
Rebateは、購入したWin2Kのパッケージのフタについているシリアルナンバーと、WinNTのパッケージのシリアルナンバーもしくはライセンス番
号が書いてある付属マニュアルの表紙、それぞれオリジナルを切り抜いて送付する。約3週間程で、この写真のCheck(小切手)が送られてきた。これを銀
行に持っていって換金もしくは自分の口座へ入金するのだ。

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