日本から遊びに来ていた友人が滞在中に体調を崩し、腹部の痛みと熱、そしてやたらトイレが近いとのこと。12/30の夜のことで、街は Xmas Holiday から New Years に至るHoliday期間真っ只中、ボクの知る病院はどこもClose。
同僚のアメリカ人の奥様がナースときいていたのでtelにて相談したところ、「症状は伝えておくのですぐ病院に連れて行け」と近くの救急病院を紹介してくれた。急いで友人を車にのせて連れて行くと、そのまま緊急入院となった。
医者の説明は英語が聞き取れずよくわからなかったものの、絵を描いて説明してくれた。どうも急性腎炎か膀胱炎の疑いということのようだ。精密検査など含めて一週間程度の入院が必要とのこと。2週間程の滞在旅行での帰国直前のことなので、帰国は急遽延期。帰国便はフライトの変更ができない格安チケットだったので払い戻しは無理と諦めたのだが、キャンセル連絡の際、急病によるものであるとの事情説明をすると、追加チャージもなくオープンに変更することができた。帰国日程が決まり次第、再予約すればいいとのこと。繁忙期でスタンバイ客があったのかもしれないが、何にせよラッキーであった。
その後、点滴を受けるだけの入院生活を経て体調も回復。2回目のCT Scanの結果では懸念されていた盲腸の可能性もなくなり、微熱は続いているものの帰国の際のフライトには問題ないという医師のお墨付きもいただいた。入院から5日間ほどで退院できることとなった。
あと残るのは治療費の支払いについて。
ボクが現地での連絡先となっていたのだが、おおよその金額を聞いておいてくれと友人から依頼されていたので、保険会社に尋ねてみた。
保険会社の医療安心サービスなる窓口の話によると、海外旅行の際に入院となった場合は、入院だけで約$2,000~$3,000/日程度掛かるのだそうだ($1=120円換算で、一日あたり24万円~36万円!!)。
その他、治療費やCT Scan等の費用を加味して考えると、5日間の入院なので、ざっと150万~300万円程度ではないか・・・・ということだった。
保険について友人に確認すると、今回の旅行代の支払いに使用したクレジットカードに付随する上限50万の海外医療保険の他、個別加入していた旅行保険にも上限約1千万の医療費補償があるというから、特に問題はないだろう。退院の際に処方箋をもらって服用薬を購入(約$120)していたが、これも保険でCoverされるはずだ。
退院時点では Medical Record はまだ完了していないとのことで、後日、病院から直接日本の友人宅に郵送するのだそうだ。これは、医療に関する個人情報の守秘義務の観点から本人以外に見せることはできないため、保険会社やボクが代わりに受け取るということはできないことになっているのだとか。友人によれば、医療通訳サービスを受けるときも、同じ理由で Insurance service Agentより同意書に署名を求められたそうだ。
医療費の請求については、病院から直接保険会社に請求されるように手配済みとのことで、退院時の処方薬の分以外は一切の立替金は発生しなかった。
ちなみに、病院での会話については、ボクも友人も翻訳サービスの必要は全くなかった。病院を紹介してくれた同僚のアメリカ人が、日本人が理解しやすい言い回しやコツなんかを病院側に伝えてくれていたらしく、Dr.やNurseの話もとてもわかりやすくて聞き取りやすく、投薬の際にもゆっくりと説明してくれたので、治療に伴う不安などはほとんどなかったとのことだった。
なにがあるかわからないので、海外旅行に行くときには旅行保険の加入は必須だね。。。。。
<追記>
後日きいたところによると、5日間入院での請求総額は、$22,500(約270万円)だったとのこと。
治療らしいことといえば、毎日の生食塩水とブドウ糖かなんかの点滴と、2~3種の服用薬だけだそうだ。当然すべて保険で支払われたため、友人本人はなにも負担は無かったそうだ。
コメント
こんにちは。
いつもキレイな写真を楽しみに拝見しています。
今度、仕事で初めてアメリカに行くのですが、体調を崩しやすいのでとても不安です。
仕事での場合は、旅行保険ではカバーできないのでしょうか?
haruさん、こんばんは。
記事にあるように、僕の友人のケースでは、5日間の入院で300万円弱です。
現在の$1=82円だとしても、185万円にもなります。
保険会社によるかもしれませんが、通常の旅行保険では、仕事での渡航の場合は保険が下りないことがあります。条件は約款に書いてあるはずので、あらかじめ目を通しておいた方がいいと思います。
ちなみに、VISAがいるような長期滞在の場合は、旅行保険ではカバーできないと思ったほうがいいようです。