2級船舶免許取得記~その3(受験編)

2級船舶免許の受験日

10/2 2級船舶免許の試験当日。

朝起きたら、曇り空だが雨の心配はなさそうだ。予定通り、保養所を7時半ぐらいにチェックアウト。宿の朝食は8時からなので、食べていたのでは間に合わない。コンビニで買ったパンをほおばりながら、学科試験会場である河口湖の中央公民館で向かう。8時半集合だけど8時前についてしまった。まだ公民館が開いていないので、車内で時間をつぶす。

公民館に入り試験会場となる視聴覚室へいくと、昨日の受講者も同じタイミングできた。ベルソンの講師の方も来ていて、受験票はこの場で渡される。ボクの受験番号は1番で、なんだかちょっとうれしくなる(笑)

民宿に泊まっていた人は、緊張のあまりほとんど眠れなかったそうだ。講師やボクよりもずっと年配の方なのだが、学科は全然覚えられないとのことで、不安で仕方ないようだ。「落ち着いてやれば大丈夫ですよ」とは講師。これで少しは緊張がほぐれたかな?

8時半になって試験場に入る。受験者は全部で8名。2級受験者は、ボクと一緒に昨日から講習を受けている3人と、通学コースで先週実技講習を受けたという3名、再試験者1名の計7名。そして、1級受験者が1名だった。

試験官は1名。学科、実技の試験の流れについて説明を行う。

受験者数によって変更があったりするようだが、この時は、

9:00 説明開始

9:15 身体検査

9:45 学科試験(1時間10分)

11:45 実技試験

15:00 終了

という感じ。

実技試験時の暖気運転と滑走のエンジン回転数をここで指示される。暖気1500rpm、滑走2600~2800rpmとのことだった。

また、ボートに定員があるため、実技試験は受験番号により3人もしくは2人の組に分割される。ボクは1組目だったので11:45集合だったが、後発組は待ち時間を利用して各自で昼食をとるよう指示があった。一組30分~1時間程度が目安なので最終組(3組目)は2時集合とのことだった。

身体検査(というか身体能力検査)

説明を受けたあと、まずは身体検査から。

身体検査は、身体機能の他、視力と弁色力、聴力だ。視力は自動車免許の視力検査と一緒でCの形のもの。両眼で0.6以上だが、メガネやコンタクトによる矯正が可となっている(車のような運転条件はつかない)。弁色力は、機械を覗くと真っ暗闇の中に赤・緑・白の小さい光が一つづつ示されるので、その色を言うだけ。ただ、白は真っ白ではなくちょっと黄ばんだ感じの色(白熱電灯のような色)なので、それを「赤!」とかいうと再検査になるようだ。

身体機能と聴力には特別な検査はナシ。視力の検査機器まで歩いていったり着席したりといった動作と、試験官との会話の中でチェックされるだけ(補聴器の使用可)なので、日常生活ができていればOKだと思う。。

2級船舶免許※試験が終わると、捺印の上で受験票は返却される。身体検査は半年間有効なので、次の試験(再試験や上級試験)に使えるので保管しておこう。

学科試験

身体検査が終わるといよいよ学科試験。

学科は、

「操縦者の心得及び遵守事項」12問

「交通の方法」14問

「運航」24問

の計50問。

合格の条件は、各科目で50%以上、かつ全体で65%(33問/50問)以上。例え1科目でも50%を下回っていると、全体合計点でクリアしていたとしても不合格となる。

2級船舶免許※マークシート。スクールの模擬試験で使ったものだが、これはちょっと古いタイプらしい。

学科試験はマークシートなのだけど、マークの仕方が独特のもの(上写真参照)。一般的に知られる塗りつぶしたり、縦棒書いたりするものではなく、マス内に斜めに線を入れるといったもの。縦線が斜めになったと思えばいいかも。

30分経過すると途中退室可能となる。トイレも含めて一旦退室すると再入場はできないので、トイレは試験前に済ませるようにとのこと。

試験終了後、試験問題は持ち帰ることができる。

実技試験

学科が終った人から、各々実技会場へ向かう。

ボクは1組目だったので昼食はとらずに試験に臨んだが、後発の組は待ち時間を利用してランチしていた。もちろん前組の試験の様子を見学していても構わない。

実技の開始を待っている間、先の学科試験の模範解答が貼り出された。自己採点すると、全体で誤答は4問。

2級船舶免許※実技試験が始まるまでは、桟橋にでて船艇の確認などをすることができる。

2級船舶免許※エンジン部の復習やチェックも怠りない。

2級船舶免許

2級船舶免許※船艇には、「試験中」の旗が立てられる。自動車の路上検定と一緒だ。

2級船舶免許

「小型船舶の取り扱い」から実技試験開始

そして、実技試験開始。

実技の試験が始まると、試験をする人以外は桟橋から出るようにいわれる。
受験番号1番のボクは、1組目の一番最初だ。他の2名は遠くから見ているわけだけど、見られていると思うと緊張する・・・・。

点検(船体・エンジン・備品)・ロープワーク・かいらん・トラブルシューティング・エンジン始動・暖気運転・暖気運転終了。ここまでやったところで、次の人に交代するため一旦桟橋から出るように言われる。

ボクのここでのミスは2つ。一つは、ライフジャケットの点検の際に、試験官が着用している分の点検を忘れたこと。自分が着用しているのと船備分はやったが、点検対象は乗船者全員分とされているので、試験官が着ているのも点検要なのだ。

もう一つはロープワーク。ハンドルに「もやい結び」でロープを結ぶように指示されたのだが、緊張のためか全くできなかった。昨日は「もう完璧!」と思えるほどだったのに、何度やっても結び目ができない。焦れば焦るほど頭がまっ白に。。。試験官の「はい結構です」と未完のままに時間切れ。

桟橋で見守っていた講師にその話をすると「その程度は大きな減点にはならないですよ。次の操船に気持ちを切り替えましょう」とのありがたいお言葉。

いよいよ水上に出ての操船実技試験

桟橋での試験が3人とも終わったところで、全員ボートに乗り込んで湖の中央へ。
やはり受験番号1番のボクは一番最初・・・とはいえ、全てを一人で通して行うわけではなくて、何ターンかにわけてそれぞれ一人づつやるんだそうだ。この時は「滑走・変針・避行・後進」「人命救助・蛇行」の2ターンだったかな。次の受験者に操縦席を譲ってボクのターンは終わるわけだが、試験官から指示されたことを一つ一つ行っていくうちに、だんだんと緊張がとれてきた。人の様子をみていると緊張しているのがわかる。思いはみな同じだ。

土曜日ということもあって、湖上にはモーターボートやカヌーなども出ている。蛇行のとき、コース上をカヌーが横切ろうとしていたので、横切り終わるまで発進待機となったりもした。

振り返ってみれば、操船はよくできたと思う。自分でわかっているミスはなし。蛇行で少し大回りしたかなという程度なのだが・・・。

1時間少々で桟橋へ戻ってきて、次は着岸。

ここで順番を変えるとのことで、受験番号3番の人から開始。ボクは一番最後になった。

着岸は、右舷か左舷か好きな方を選べるんだそうだ。ボクの組は全員左舷を希望したが、希望が分かれた場合は、試験官が桟橋を挟んで右や左に移動したりするのだとか。風向きによっては右舷着岸もありかな。

着岸は風にあおられて目標位置より数mも奥になってしまったが、とりあえず着岸できた。

着岸おわったそのまま続いて係留そして解欄。ロープワークでできなかった「もやい結び」は、係留では完璧にできた(笑)。

解欄が終わって離岸。

ここは問題は無く終了。

試験官が操船して桟橋にもどる。係留をお手伝い(もちろん採点対象外)したのち、下船。

これで試験は終了。二組目の人にライフジャケットを渡す。このあとの行動は自由。そのまま帰ってもいいし、見学していてもいい。湖上での出来を講師と談笑しながら、1級へのステップアップの話もきいておく。

合格発表は、来週10/7(木) \(◎o◎)/!

備忘録的メモ

【実技試験】

■科目と配点、合格基準

実技試験の配点は次のようになっている。※()内は合格基準

300点満点で、各科目ともに60%以上、かつ総合で70%(210点)以上だと合格。

[小型船舶の取り扱い] 60点(36点)

発航前の点検

機関の運転

トラブルシューティング

解らん・係留

結索

航海計器の取り扱い

[基本操縦] 120点(72点)

発進・停止

直進

後進

変針

蛇行

安全確認

[応用操縦] 120点(72点)

人命救助

避行操船

離岸

着岸

安全確認

■実技試験の内容

運航前点検で、ボクに出題された内容は以下の通り

試験官)「船体確認をしてください」

前部&右舷甲板指差して「デッキよし」

右舷指差し確認して「右舷よし」

乗り込んで左舷に身を乗り出して「左舷よし」

後方プロペラ周り確認して「船尾付近よし」

試験官)「浸水がないことを確認してください」

エンジンルームの蓋を開けて、「浸水よし」

試験官)「エンジンオイルを確認してください」

オイルゲージでのオイル量確認と、指で触って粘度確認し、「エンジンオイルよし」

試験官)「メインスイッチを確認してください」

オンになっていることを確認して、「メインスイッチON、よし」

試験官)「換気をしてエンジンをかけてみてください」

「エンジンを始動します」

「ブロアースイッチオン」

後ろを振り返りエンジン方向をみながら、ブロアーが動いていることを音で確認する。「換気よし」

キーを捻り、エンジンを始動する。

エンジン始動後、異音異臭がしないことを、エンジン方向をみながら確認する。「エンジン始動よし」

「ブロアースイッチオフ」、ブロアースイッチをオフにする。

「エンジン始動しました」

試験官)「暖気運転をしてください」

「暖気運転行います」

リモコンレバーを前後にゆすり、中立であることを確認する。 「機関中立よし」

クラッチ解除ボタン押しながらリモコンレバーを前進にいれ、指定回転数(1300~1500rpm程度)になるまで前方に倒す。

「暖機運転行いました」

試験官)「暖気運転を終了してください。」

「暖気運転終了します」

リモコンレバーを操作し、中立(ニュートラル)にする。 「機関中立よし」

「暖気運転終了しました」

試験官)「エンジンを停止してください。」

「エンジン停止します」

リモコンレバーを前後にゆすり、リモコンレバーが中立であることを確認する。「機関中立よし」

「エンジン停止」。キーをオフにする。

「エンジン停止しました。」

試験官)「ライフジャケットを確認してください」

反射板の汚れや生地の破れなどがないかと、笛を確認。

自分の分だけではなく、試験官&同乗者が着用しているもの、船装備の全てについて実施し、「ライブジャケットよし」

試験官)「あかくみを確認してください」

百均で売っているような、お風呂の「柄つき手おけ」。穴など開いていないか確認して「あかくみよし」

試験官)「オーバーヒートした場合、どの計器でわかりますか」

TEMPと書かれたメーターを指差して、「冷却水温度計、これです」

試験官)「ハンドルに、もやい結びをしてください」

今朝まで完璧と思っていたのに、緊張のあまり失敗、時間切れ(約30秒~1分か?)。 (´・ω・`)

試験官)「解らんして乗船してください。」

「解らんします」

船首ロープを外す (風などの状況によっては船尾からになる)

船首ロープを持ったまま、船尾に向かう。

船首ロープを踏んで押さえつつ、船尾側ロープを外す。

両方のロープを持ちながら、「解らんしました」

「乗船します」

乗船する

船首ロープをクリートにかけて、所定の位置に両方のロープをまとめる。

「乗船しました」

試験官)「XXの建物に向かって、発進してください。」

「発進します」

スクリューが見えるほど身を乗り出し、船尾を確認する。

「船尾付近よし」

周りを見渡します。

「周囲よし(前後左右よし)」

「前進」

リモコンレバーを操作し、前進ギアにいれる。

指定された目標物に向かって船首を向ける。

船体が直進するようになったら、

「前進しました」

試験官)「滑走してください(増速してください)」

「増速します」

周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「増速」

リモコンレバーを操作し、事前に指定されているエンジン回転数の範囲にあわせる。

船体が安定して滑走状態になったら、

「滑走しました」

試験官)XXの建物に向かって変針してください。

「変針します」

「右よし、後方よし(左よし、後方よし)」

目標物に向かって舵を切る。

目標物に対して直進するようになったら、

「変針しました。」

試験官)「停船してください。」

「停船します」

後方を確認する。

「後方よし」

「減速します」 リモコンレバーを操作し、エンジン回転数を1000回転にする。

「機関中立」  リモコンレバーを操作し、中立(ニュートラル)にする。

「機関中立よし」

「停船しました。」

試験官)「人命救助をしてください。」

「右舷で救助します。準備します」

ボートフックを確認するため、操縦席をたって船尾へ行く。

救助する舷側にボートフックがあることを確認する。

「ボートフックよし」

「風向きよし」(風上を確認します)

操縦席について、周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「前進」

リモコンレバーを前に倒し、前進ギアにいれる。

周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「増速します」

リモコンレバーを操作し、エンジン回転数を1300rpmほどにしてブイに向かう(風上から向かうようにする)

ブイ10メートル前まで進む。

「減速します」「後方よし」

リモコンレバーを操作し、エンジン回転数を1000rpmにする。

ブイ5メートル前まで進む。

「機関中立」

リモコンレバーを操作し、中立(ニュートラル)にする。(風上から向かった場合は、風によって中立でも船は進むので中立でかまわない)

「機関中立よし」

ブイにあてるぐらいのつもりで接近。ブイが右舷船首にきたら、舵を左いっぱいに切る。

席を立ち、右舷でブイを取り込む。

「救助しました」

試験官)「xxをこのコンパスで計ってください。」

コンパスを渡されるので、指定された目標物の度数を計る。

「xx度です」

試験官)「xxに向かって後進してください」

「後進します」

船尾に行き、スクリューが見えるほど身を乗り出して船尾を確認する。

「船尾付近よし」

操縦席に着席。

周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「後進」

リモコンレバーを操作し、後進ギアにいれる。

目標物に向かってしばらく後進する。試験官に「はい結構です」と言われるまでひたすら後進。。。。

「後進しました。」

試験官)「蛇行してください。」

「蛇行します」

周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「前進」

リモコンレバーを操作し、前進ギアにいれる。

周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「増速します」

リモコンレバーを操作し、事前に指定されている回転数の範囲に合わせる。

「第1ブイを右舷にみて蛇行します」

蛇行を行う(ブイには近づきすぎないようにする)

最後のブイを回ったら、蛇行開始時の針路に戻す。

「蛇行終了しました。」

試験官)「ボートフックを準備し、着岸してください」(右舷か左舷、どちらかを選べるが、左舷が楽)

「着岸します」

「準備します」

ボートフックを確認するため、操縦席をたって船尾へ行く。係留ロープをクリートから外し、足元にまとめておく。

「ボートフックよし」

操縦席にもどって、周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「前進」

リモコンレバーを前に倒し、前進ギアに入れる。

桟橋に向かって30~45度で進入する。

5メートル手前まで進み、リモコンレバーを中立(ニュートラル)にする。

「機関中立」

惰性で桟橋に向かい、2.5メートル手前で舵を右にいっぱい切る。

桟橋と船が並行になったら、リモコンレバーを後進ギアにいれる(後進はしない。あくまで行き足を止めるだけ)

行き足がとまったら、船尾に行って桟橋を掴んで、

「着岸終了しました。」 もし桟橋に手が届かなかったら、ボートフックで寄せる。

試験官)「後進離岸してください。」

「離岸します。」

桟橋を手で突き放し、船体を桟橋から離す

船尾を確認する(スクリューが見えるほど身を乗り出す)

「船尾付近よし」

周りを見渡す。

「周囲よし(前後左右よし)」

「後進」

リモコンレバーを操作し、後進ギアに入れる。

舵を右に切る(船首が桟橋に当たらない程度)。

「船首よし」

30メートルほど後進する。

リモコンレバーを操作し、中立(ニュートラル)にする。

「機関中立」

「離岸終了しました。」

試験官)「係留してください。」

「係留します。」

船から係留ロープを引き出します

船首・船尾両側を持ち、下船します。

船首側ロープを踏み、船尾側を係留します。

余ったロープはまとめます。

船首側ロープをもち、船首に回ります。

船首側ロープを係留します。

余ったロープはまとめます。

「係留しました。」

以上、こんなところかな。

■関連リンク
2級船舶免許取得記~その1(準備編)
2級船舶免許取得記~その2(実技講習)
2級船舶免許取得記~その3(受験編)
2級船舶免許取得記~その4(完結編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(準備編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その1)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その2)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(完結編)
独学で1級小型船舶免許取得~その1(準備)
独学で1級小型船舶免許取得~その2(受験)
独学で1級小型船舶免許取得~その3(おわりに)

 


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