独学で1級小型船舶免許取得~その2(受験)

【1級小型船舶操縦士 学科だけです】

1級の受験にあたって

「上級科目(上級運航I:8問、上級運航II:6問)」
1級と2級との違いは、学科のこの14問だけ。(実技試験があっても1級と2級受験者では全く同じ)
2級からのステップアップ試験では、この2科目それぞれで50%以上、14問全体の65%以上正解すれば合格。
ただ、ステップアップで1級を受験する場合は、新規で受験する場合と比べて時間配分が難しいかもしれない。ステップアップでは70分で上級問題14問を解くわけだが、海図問題3問にじっくりと取り組んでしまうと30~40分程度は掛かりそうだからだ。あとの11問を残りの時間で解くわけで、場合によっては時間が足りなくなることも考えられる。
対して新規の場合は全64問を140分で解くので、海図問題さえ片付けてしまえば、あとは残った時間でゆっくり取り組めば良い。

出題傾向

・海図問題3問は必ず毎回出題される。最悪、海図問題が全滅だとしてもあと1問までは間違えることができるとはいえ、全体ではミス4問がぎりぎりの合格ライン。海図で全滅してしまうと、他でカバーするのはかなり苦しくなるので注意が必要だ。
海図については苦労している人も多いようなのだが、「1級小型船舶操縦士 学科問題集」には解き方が解説付きで載っていて、これはとても重宝した。解説されている一通りの出題パターンの解き方を覚えてしまえば、過去問題はそれほど多くはやる必要はないと思う。

・潮汐表の問題が必ず1問出題される。与えられた情報をもとに、単純な足し算と掛け算で解けるボーナス問題だ。表に示される各数値の関係を理解しておく。

・気象予測の問題も必ず1問出題。

・海難事例や海難防止の問題。

海図以外の問題対策は、やはりひたすら反復してみることだろうか。

■学科試験

さてそれでは学科試験について。
試験当日は、30分前の8時半過ぎには会場に到着。
身体検査を受ける必要がないので、本当は学科試験開始前である10時過ぎぐらいにくればよかったのだが、試験会場に着いてからのんびりした方が気楽なので。。。
会場は某大学内の大きなホール。受験者はざっと100人以上はいたと思う。
座席票をみると、対象試験ごとに3つに区分けされ、それぞれ受験番号順に並んでいる。
・試験時間70分の1級(ステップアップ):約50名
・試験時間140分の1級(新規や特殊免許保有者と思う):約40名
・2級:約30名
といったところだろうか。1級受験者が圧倒的に多い。
試験官は2名だったと思う。これまでの試験会場とは違って、試験機関直属の職員のようだった。

独学で1級小型船舶免許取得

会場に入ると、現役学生のような感じから齢60前後と思えるおじいちゃんまで、受験生は老若男女、様々であった。みなさんテキストや問題集を見直したりして勉強していたが、パッと見、市販のテキストは少なくて、ボートスクールや学校の教材らしきものを使っている人が多かった。

2級や特殊の時と比べると、プレッシャーや緊張感のようなものはほとんど無かった。今までは、時間のある限りテキストを見直したりして、試験開始ギリギリまでもがいていたのだけど、今回はお茶を飲みながら試験とは別のこと考えたりするような余裕があった。海図も含めて過去問を多くこなしてきた感触で9割程はとれると思っていたが、その分、解答欄がズレたり受験番号の記入漏れといったケアレスミスには気をつけた。

9時になると、まず最初にオリエンテーションというか、試験の段取りの説明が始まる。
前述のように3種類の受験者がいるので、それぞれについての説明がある。
ちなみに、実技試験のある人は翌日と翌々日の2日間にわけて行われるようだ。受験者が多いので当然といえば当然だが、2級・特殊ともに数人程度だったボクの時とは大違いだ・・・。ボクの2級の時なんて、最終の人でも同日午後2時過ぎには終了予定だったし。

一通り説明が終ると、身体検査が始まる。
受験番号順に呼ばれて会場の後ろの方でやっていたようだ。ボクは2級の時に合格しているので免除。身体検査は、一度合格すると一年間有効なので、有効期間内の再受験や他種受験であれば省略となり検査料もかからない。

2級の時にも書いたけど、身体検査は「視力、弁色力、聴力、疾病及び身体機能の障害の有無について」とされている。
検査方法は、
1.イスに座って待ち、自分の受験番号を呼ばれたらイスから立って試験官のとこに行く。
2.口頭質問で、疾病の有無(生死に関わるような重大疾病)を聞かれるので答える。
3.普通の視力検査(会社の健康診断や自動車免許と同様)をする
4.赤、緑、白の光(光源)が識別できるかの検査。真っ暗な中での光点の色を答える。白は蛍光灯のような白ではなく、白熱灯の乳白色。
一人あたり、だいたい1分程度。
1と2が聴力と身体機能の検査にあたるらしい。これで3,200円とはどう考えても高いのではないか?
身体検査の結果はその場で教えてくれるが、これに合格しないと、次の学科も実技も受けることができない。
なお、試験機関のwebなどには書かれていないことなのだが、メガネやコンタクトの使用は勿論OK。自動車免許と違って、使用しても免許証には「眼鏡等」などの条件は一切付かないので、視力が不安な人は使わないと損だ。ボクはメガネはかけていないが、試験員がそう説明していたので間違いないと思う。

とりあえず全員の身体検査が終わるのを待っているだけの時間。学科試験の集合時間は10:15とのことだったので、それまでは休憩時間。
本来、ボクのように身体検査が免除の人は、この集合時間までに試験会場に来ればいい。
(ボクは気分的に余裕を持ちたかったので9時前にきたけど)
会場入り口には、実技試験会場の場所案内や時間が掲示されている。ボクは実技免除なのでなんとなく見ていただけ。
おもしろいなと思ったのは、オジサンはせっせとメモしているのに対して、若いコ達は例外なくケータイで撮影するだけでメモ派は皆無。
ボクなら・・・どっちだろう?ケータイ写真だけじゃ不安だからメモ派かな、やはり。

集合時間の10:15になると、試験員から学科試験についての簡単な説明がある。机上に出しておけるものとか、退室可能となる時間とか、トイレ含めて一時退室はできないとか、そういった説明。そして、問題とマークシート、そして海図が配布され(海図は試験会場で配布されるので、持参する必要はない)、落丁の有無などの確認を行う。
その後マークの仕方とかの説明があって、そして10:30、学科試験開始。

制限時間は、2級からのステップアップなので70分。
開始後にざっと問題をみたところ、ほとんど過去問と同じか、又は少しひねった捻った程度の問題ばかり。
ボクは先ず海図問題から取りくんだ。もちろん試験運びは人それぞれなので、後回しでも構わない。
試験用に配布された海図は、問題集付録の練習用と内容は全く同じで、大きさだけが二回りほど大きい。折り目のないキレイなものだ。

※練習用は4つ折りだったが、やはり折り目があると距離や角度を測るときに誤差が生じやすいので、ボクはA3にコピーしたものを使用して練習していた。

心配していた試験時間だが、海図問題は20分ほどで終了。
残りの問題もスムースに解答がすすみ、試験開始から40分ほどで全問の解答を終えた。
海図問題含めて見直し終えて、開始から50分ほどで退室。

あとは各自解散となるわけだが、試験時間70分の受験者(1級ステップアップと2級)が全員退室するのを待って、ロビーに模範解答が張り出されるとのことだったので20分ほど待った。
試験開始から70分を経過した11:40、模範解答が貼り出される。試験会場内にはまだ試験を受けている人(140分の1級受験者)がいるので、声にして読み上げないようにとの注意があった。

自己採点の結果は、13/14問で正解。
海図は完璧。間違えた1問は上級運航Ⅰの1問で、台風の進路予測の問題だったと思う。もちろん全然合格範囲だ。
あとは、解答欄がズレていたなど余程のことさえ無ければヨシ。

学科受験を終えて

1級受験を決めて勉強はじめてから試験日までだいたい2週間あったのだけど、週末に海図の練習を4時間程度やって、あとは毎日の通勤時間を利用して問題集の学科を一通り読んだ程度。結果的には、それでも十分すぎるぐらいだったと思うが、個人差があるのでなんともいえず。
車が大好きなボクは、エンジンや電装系の知識はちょっとあったので、それでわかる部分も多くあったと思うし・・・少なくとも消去法でいけば、回答不能な問題は滅多にないと思う。

さてあとは合格発表を待つのみ。
正式発表は一週間後!

■関連リンク
2級船舶免許取得記~その1(準備編)
2級船舶免許取得記~その2(実技講習)
2級船舶免許取得記~その3(受験編)
2級船舶免許取得記~その4(完結編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(準備編)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その1)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(受験編その2)
独学で特殊船舶免許取得に挑む(完結編)
独学で1級小型船舶免許取得~その1(準備)
独学で1級小型船舶免許取得~その2(受験)
独学で1級小型船舶免許取得~その3(おわりに)

 

 


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