ここしばらくは何かと時間がなくてほったらかしになっていたが、ちょっとだけ余裕がでてきたので、ブログシステムのアップデートを行った。Movable Type 4.13から、最新の4.21へのアップデートである。アップデート方法は、SixApartのサポートページに載っているとおりなので割愛する。
MovableType4.21は、コンテンツ管理やコミュニティ機能の強化などが行われているが、なによりうれしいのは、大幅なパフォーマンス向上。これまで何十分もかかっていた再構築の時間が、せいぜい数分程度になった。時間がなくて、テンプレートの移行などはまだこれからだけど、ちょっとづつ進めていこう。
さて、4.21のアップデートで行ったこと、自分の備忘録としてのメモを残しておく。
アップグレードの度、ダウンロードした圧縮ファイルをパソコン上で解凍・展開して、ftpツール使ってそのフォルダごとサーバ上にアップロード・・・・・ってのは、時間がかかって煩わしい。ましてサーバが混んでいる時などは、途中でハングしたりするなどするし・・・
今回のTipsは、大量のファイルをチマチマとアップロードするのではなく、圧縮したままの1ファイルをアップロードしてサーバ上で展開する方法である。この方法にしてからは、それまで時間がかかっていたアップロードが、5分とかからずに終わってしまう。なんでもっと早く気付かなかったんだろ・・・・・
※TELNET or SSH が使えるサーバ(たとえば、さくらインターネットやXREA)
- Movable Type 4.21 「MT-4_21-ja.zip」をダウンロードする
(サーバによってはzipをサポートしていない場合があるらしい。その時は、tar.gzを使う) - ftpツールを使って、ダウンロードした圧縮ファイルをそのまま(zipのまま)サーバにアップロード
- SSH (or TELNET)でサーバに接続
- 以下のコマンドを実行し、圧縮ファイルを解凍$ tar xzf MT-4_21-ja.zip
- 解凍したら、ディレクトリ名を変更する。$ mv MT-4.21-ja mt
(この例では、フォルダ名 "MT-4.21-ja"を、"mt"に変更)
たったこれだけで、アップロードは完了である。
Tipsをもう一つ。
シンボリックリンクを使うと、旧Versionのファイルには手を触れずに、新Versionの環境に移行することができる。メリットとしては、シンボリックリンクのリンク先を元に戻せば、そのまま旧Versionの環境にも戻るという点(DB環境は除く)。
- 解凍した後、ディレクトリ名を任意の名前に変更する。$ mv MT-4.21-ja mt421
(この例では、フォルダ名 "MT-4.21-ja"を、"mt421"に変更) - 以下のコマンドを実行することで、mt421ディレクトリへのシンボリックリンクを作成する。$ ln -s ./mt421 mt
(この例では、"mt"というシンボリックリンクは、実フォルダ "/mt421"へリンクされる) - これで、ブラウザから
http://hogehoge.com/mt/mt.cgi
を実行すると、実際には
http://hogehoge.com/mt421/mt.cgi
が実行される。
簡単でしょ。
ちなみに、シンボリックリンク解消するには、一般のファイルと同様に
$ rm mt
だけである。シンボリックリンクを貼ったファイルを消しても、リンク先の相手のフォルダ "mt421"が消えてしまうことはない。